総武快速に1年乗って
座りたきゃ 行列作るか カネ払え
まぁこんな所か。カネは「グリーン料金」の意。
それでもグリーン車座れるだけまだマシかも判らぬ。朝ラッシュは船橋、夕ラッシュは錦糸町で
グ リ ー ン 車 で も 立 つ 。
ちなみに鉄道ヲタで無い方のために申し添えておくと、東京の普通列車・快速列車にはグリーン車が連結されている。明治の黎明期から鉄道車輛は内装グレードに応じて等級制が敷かれていたが、それなりの需要があった東京エリアだけ上位グレードが残った。そんな次第。なお、芥川龍之介の「蜜柑」に出てくる2等車こそが、現行横須賀線・総武快速グリーン車の先祖である。
戻って。
本日定期券を更新し、2年目に入った。横浜線菊名のキ印みたいなラッシュ、同夕刻の東神奈川ダッシュを知る身には、総武快速のそれはラッシュとは言えない穏やかさである。その点では、まぁ、合格の範囲と言える。ただ、乗ってるのは40分少々で、横浜線の1時間より短いのに、無性に座りたいと感じる。歳のせいか腰のせいか両方か。
ダイヤ構成に関して言うと、千葉以東まで乗る身としては、「津田沼行き」が無性にハラが立つわけだが、黄色い電車各駅停車もあることからすれば、仕方ないのかなぁと言うところ。最も、千葉始発の房総鈍行どのみち幕張に出入りするので、津田沼始発にしてもいいじゃんという気もする。209が快速線から231をぶち抜いて行くわけだ。文字通り「ぼうそう」仕様。使い回しの中古品、華麗なる変身……ならねぇなぁ。
で、車輛であるE217については、うん、やはりどうしても好きになれない。インバータ交換してほぼ全域で回生ブレーキを働かせ、稲毛-津田沼を筆頭に120キロで一生懸命走ってはくれるが、座って固くてケツが痛いのは万死に値する。おんぼろ113の方が座ってホッと出来る。
せめてそれこそ209暴走仕様並にはならんか。てゆーかしやがれ>鎌倉。
それから、千葉以東直通快速も、もう少し増やしていいのではという気がする。内房・外房は京葉線、総武・成田は総武快速から、もっと入れてもいい。佐原・成東あたりまでなら、複線化・高速化を行えば、E217の韋駄天をもって充分採算が取れる住宅地に出来る。大体東海道が小田原まで距離80キロ時間90分(東京から)通勤圏になっている。千葉でも不可能ではないはずだ。そして、それが限界か、という気もする。房総半島の真ん中以南も然り。やはり千葉はでかい。
「都会に通勤できるかどうかが判断基準」
ってのは何かおかしい気もするが。おお、重い話になってしまった。
古い「鉄道ピクトリアル」なんかを見ると、電車が入ったのは下総中山までで、その先は両国発のSL列車という時代が長く続いた。千葉なんぞ40キロも離れた別世界だったのだ。「総武線と横須賀線を直通してグリーン車をつなげる?タヌキでも乗せるつもりか?」という揶揄を前に紹介したことがあるが、それは湘南エリアの人たちにとって素直な感想だったかも知れない。
比して今、「千葉まで」は確実に東京エリアであり、「千葉以東」は限界と背中合わせだ。
複々線化と重軌条化を成し遂げた先達の先見に敬意を表する。
……ってさぁ、やっぱそれに見合った電車走らせようよ。217やめようず。軽薄で安っぽい。
間もなく車掌の声と共に、私の乗つてゐる二等室の戸ががらりと開いて、小袋を腕から下げた制服の娘が一人、ニッコリ笑つて中へはいつて来た。
「お飲み物、軽いお食事がございます。あ、お客様グリーン券はお持ちですか?」
同時に車輛間ダンパが一つキシイと揺れて、徐に電車は動き出した。うぃ~んうぉ~んわぉ~ん。
ナニカチガウ。
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