茨城空港をヨイショする
茨城に空港を作る。
普通、これだけ見て経営が成り立つとは誰も思わない。
都市間連絡ならともかく、都市-地方のフィーダであり、なおかつ、地方の側に観光的求心力がないなら、都市側の容量が相当大きくないと必要な客数が確保できないからだ。その点、最大の都市圏である東京にあまりにも近すぎる。観光資源は……鹿島神宮や筑波山はさておき、袋田の滝とか遠すぎる。富士山擁する静岡空港ですら周知の如しである。
斯くして同空港のスタートはソウル線と神戸へのチャーター。
へこむところだが、しかし空港の運営は斜め上を目指しているようだ。空港に来てさえくれればそれなりにお金は落ちる。
で、開港記念イベントとしてぶち上げたのがこれ。
コ・ス・プ・レ(クリックで公式)。
茨城→つくば→つくばエクスプレスで秋葉原直結→萌え
……となったかどうかは知らぬが、とにかくこの空前絶後の発想にオレは心打たれた。客無い客無い泣き言言うだけの他の空港に比してなんともアグレッシヴでトレンドを見据えた戦略ではないか。何もしなければそのままだが、動けば動いたなりの反応があるってものだ。「信じる者は(努力したなりに)救われる」とはけだしこのことである。願わくば、旧態依然の航空会社や空港じゃ考えられない燃料を浪費するようなおバカな企画をドンドン打ってもらいたい。いつぞや書いた「日食見て帰るだけ弾丸ツアー」とか、こういう所ならすぐ発想してくれると思うし。普通でダメなところは、普通のことをしていてはダメなのだ。
ちょっとここのサイトはヲッチしようと思う。がんばれ茨城空港。経済成長率2%とか勝手な想定で黒字予想を捏造するよりナンボかマシだわ。
« 君たちは一体何と戦って何に勝利したのか | トップページ | 夫婦げんか2010 »
コメント