仮寓放屁の憂鬱
…ラノベタイトルもじりシリーズなのか。←もじりすぎて元がワカラン
重力方程式のどの項の作用なのか、太陽の黒点増減サイクルのどこに組み込まれるかワカランが、
時としてオレのケツは屁を多発する。
回数が多く、音が大きく、それなりに臭いので家族にはまこと不評である。
「出すな」
と娘は言うわけだがそりゃ無茶だ。ブッと耐え忍ぶと耐え忍んだ回数チャージされて……とっても恐ろしいことになるかも知れない。
「もーいや。窓開けて外にして」
へい。
隣の2号棟でこの春から高校に通っているおにゃのこが塾から帰ってきた。クラス分けの中学時代のおさらいテストの成績が悪かったらしい。
「……ゆううつ」
おにゃのこは家に入るのを躊躇し、手すりに寄りかかって3号棟の灯火を見つめた。
すると。
3号棟の一室のカーテンが開き、窓ががらりと開かれた。
人影が見えたかと思うと、ジャージ姿のオヤジの尻が突き出され。
「ブーッ」
向かい合う二つの建物の間を、こだまし、残響の余韻を引いてその音は広がった。
そしてオヤジは窓を閉め、カギを閉め、カーテンを閉めた。
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