四月一日につき
朝鮮半島の地震の話をする。
こんな論文を見つけた。
「韓半島で発生した最大級の地震」
http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/rzisin/kaishi_20/28-Chu.pdf
そうる大と東大の共研で、東大側は先のチリ地震津波でもテレビ解説等で幾度か出てきた都司(つじ)教授。
半島の連中が兵庫県南部地震の時に天誅だとか口を極めた悪態付いたの知ってるが、何のことはない、同島規模の地震は半島でも起こる。
まぁ日本は元より地震の巣だし中国もインド亜大陸に南から圧迫されて時々大きな地震が起こる。四川の地震はまだ記憶が鮮明なところ。
間にある朝鮮半島だけ起こらないなんてことはあり得ないわけで。
「これら崩落した岩の規模から見て,継祖窟(北緯38°12',東経128°27')での震度はJMA震度で6強からあるいは7に達していたものと推定することができる」
「神興寺(北緯38°11',東経128°28')も震度6強と推定する.(中略)地震の規模と震央位置を最小自乗法によって推定する計算機プログラムについては都司(2004)が考察したことがある.そのプログラムによって,韓国東海岸地震の規模はマグニチュードM=7.5,となり,震央位置は(北緯37.9°,東経128.5°)と求まった」
マグニチュードも観測された震度も神戸なみじゃん。
しかも。
「韓半島では16世紀,17世紀に被害地震数が飛び抜けて多いことが注目される.」
「日韓中三国とも大きな地震が十七世紀に集中して発生していることになる.このような事実は,偶然に生じたものであるとは考えにくく,これら4個の地震は東アジアで相互に関連して起きたと考えるべきであろう.」
(郯城地震(山東省・1668年7月25日)/元禄地震1703年/宝永地震・富士山噴火1707年)
とあって、西暦89年、779年、1385年、1455年、1518年、1546年、1594年、1597年、1643年、1681年、1727年、1810年、という間隔。つまり、数百年間隔で多発期があり、その時はM7クラスが突如来る。そして最後の記録から200年経過。
これは論文中にも出てくる対馬断層を中心に置いたぐーぐるまっぷのスクリーンショット。
対馬の島の並び方と平行の切れ込みが半島の南部に見える。すなわちこれ断層そのもの。ああなるほどね。
「三ヶ所の大規模原子力発電団地と蔚山(Ulsan),浦項(Pohang)などの大規模な臨海工業団地が位置している.また,この海域内には夏にはレジャー人口が集中しているだけではなく,付近の海域には厚浦(Hupo)断層と対馬断層が位置している.」
ああそうですか。
日本の海溝型巨大地震は100~150年間隔で、300年に一回は3つ連動してM8.5クラス。1000年スケールだとスマトラ・チリ並の怪物級の地震があるらしいことが海岸段丘や津波の記録から分かっている。
東海地震は単独で発生しない。安政東海地震から150年経過した。
3連動型はその宝永地震が現在最後だ。
だから、日本は備えているんだとだけ書いておく。
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