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2010年8月 2日 (月)

ビニール袋を友にして

♪ほんじ~つちば人オレサマは~(「勇気一つを友にして」くたばれJASRAC)
胃カメラである。バリウムがイヤだと言ったら突っ込め言われたわけだが、バリウムが白いうんちょとして出て来るまでの不快と、以下に書き記す事象と、どっちが総合的に「まだまし」だったかということだ。…胃カメラ突っ込まれることが後々話書くのに活かせそうだという人体実験取材的下心があったことは否定しない。費用が会社持ちでタダだったし。てなわけで。
 
胃カメラ体験記。
 
大きな流れ
 
消泡剤を飲む(胃の中を綺麗にする)→ブスコパン注射(胃の緊張をほぐす。ブサイクがパンをつまみ食いすることではない)→キシロカインのゼリーを口に含み、ゴックンする(歯科治療で歯茎に打つのと同じ麻酔)→更にキシロカインのスプレー麻酔を行い、口の奥から喉まで局部麻酔にしてマウスピース経由で検査。
「検査は数分ですので、受け付けから終了まで30分も見て頂ければ充分ですので」
軽い気持ちで言ってくれる。軽い気持ちでその気になった。 会社にも10時には出れらぁと言っておいた。

・消泡剤
片栗粉の塊みたいなどろり。うえ、まずい。
 
・ブスコパン(Scopolamine butylbromide)
「筋肉注射します。ちょっと痛いです。目がチカチカするなどの副作用が出る方もあります。注射でアレルギー出たことははないですね?」
「ないです」
ぷちっ。おうっ。
…。
……。
「あ、貧血」
「大丈夫ですか?」
どうもこう身体の中に何か突っ込まれるってダメなのだ。生まれてすぐの手術のトラウマか、幼時縁台から転げ落ちて頭にクレーター作ったPTSDか(クレーターは10円禿で健在)。こういうときはよけいなことをかんがえてきをまぎらわしあれしこうがまえにすすまない。いくつかうかんだかんがえがひとつにまとまらちょっとまて看護師の声聞こえないし視界が真っ黒つーか砂嵐うわこのマイクのハウリングみたいな耳鳴りはqあwせdrftgyふじこlp;@
おおゲシュタルト崩壊する。
「いかんまずい気持ち悪い」
「あ、大丈夫ですか?」
寝かされてはぁはぁ荒い息。
「手足が痺れます~」
前にも一度あったが気絶しかけると的確な内容で軽口を叩くのだオレ。
「過換気になってます、これを口にかぶせて息して」
しびれは酸素過剰。そこでビニール袋で口を覆って吐いた二酸化炭素をまた吸う形で酸素濃度を下げる。
いわゆる「あんぱん遊び」(シンナー吸引)に形はそっくり。
「休まれて落ち着いたらやりましょう」
ベッドが用意され、歩いて行って横になり、ビニール袋ですーはーすーはー。
多分半眠半覚醒。看護師が時々見に来たことは覚えている。しびれがようやく消えたと思ったら10時半。
意識の中の時間の流れと、実際の時間の流れが食い違うタイムトラベル感覚。脳というコンピュータの動作速度が落ちた所為なのね。普段は30の考えで1秒なのが、30の考えに10秒かかる、みたいな。
「やります?日を改めてもいいですが」
「日を変えてまたこうなったらアレですからやって行きます」
ああ、口の中ががさがさに乾いているのと、貧血で喋りにくいったらありゃしない。
 
10時には出社しているはずが10時半ようやく身を起こす。ダイヤに大幅な遅れが出ています。
 
・キシロカインのゼリー
「3分口に含んで飲み込んで下さい」
スプーンで流し込まれ、口に含むとうえ、まずい。程なく舌先からびーんと痺れてくる。
貧血でその3分じっと座っているのがしんどい。頭を垂れて姿勢を低く。
「3分経ちました」
ごっく…あれ?イメージはスライムの如し、喉に引っかかって流れて行かない。
「飲めそうもなかったら吐きだしていいですよ」
吐こうにも出てこない。飲もうにも飲み下せない。くっそこの中途半端。
おえ、うげそ。
「お待たせしましたどうぞ」
 
・検査
ベッドに横になり、キシロカインを更にスプレー。口の中自分のモノじゃないみたい。
「マウスピースです。噛んで下さい。唾液沢山出ますが、構わず垂れ流して下さい」
判るがもう少しソフトな言い回しはないモノか入ってキター。
入ってくる。どんどん入ってくる。←亜美か←誰が判るんだ。
幾ら麻酔しても異物を感知すれば吐き出そうとするのが人体でして。
「うげぇ」
「力抜いて、鼻で息して」
いや判ってるしやろうとしてるが「意識して鼻で呼吸する」という回路が開かない。
何やったってラマーズの呼吸法。ひっひっふっふ←妖怪ではない
看護師がずっと背中をさすってくれて。身体は硬直して舌ベロが上あごに張り付いて。
でも自分じゃどうにもならん。
あ、胃カメラ何してます?水か何か噴射してますね?
冷たい液体が壁面をしゃーっと流れる感触が判る。
次いでエアの音がして猛烈な腹部膨満と降って沸いたような満腹感。
ガス充満させてますね(バリウム検査の炭酸と同じ)。
「べふ~~~」
そりゃゲップも出る。でもマウスピースで強制オープンだし自分じゃどうにもならん。
じゃー。べふー。ぱしゃ。いい写真撮れましたか?
数分が実際何分だったか。8分かそこいらか。
「特に問題はありません。綺麗です。やや胃がねじれていますが病的なモノではありません」
先生胃がねじれているのはイヤイヤのクネクネだと思います。
「お疲れ様でした」
「ありふぁとごじゃまひた」
口が回らないし…口の中唾だらけ。
「ブスコパンが切れて唾液の分泌が再開したんですね」
一方口腔内の感覚細胞はキシロカインで麻痺してるんで、唾液の潤滑状況がフィードバックされず、と。
…覚醒剤でよだれが止まらないと聞くけど、こんな感じなんだろうなあ。
 
出社11時過ぎ。もういいや午前半休。
「オレサマ来たか」
「はれれまへん」(喋れません)
食うなと言うから工場弁当も食えない。
 
昼過ぎに銚子電鉄のぬれ煎餅をぽそりぽそりと食べました。
 
バリウムか胃カメラか。後腐れがないのが胃カメラだが、バリウムは貧血は起こさないだろうし。
究極の選択だなぁ…。結論保留。
 
えーとなになに?検査後の注意。
「便に青いモノが混じることがあります」
 
白いうんちょか青いうんちょか、究極の(自粛)

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