恋する風景【終】
最後なのでまじめに。
「今まで遊びかよ」
ここまでの話は真剣って言うんだ。
掲示板等で魔法使い達の懊悩を読む限り
・出会いがない
・声を掛けるきっかけがない
・話題がない
この辺が壁であるらしい。
一つ明らかなのは、職場よりは学生の方が、歳食ってからよりは若い頃の方が、もろもろ確率も高いと言うことだ。こればかりは「早い者勝ち」という受精の原理そのものであって、いかんともしがたい。どんどん外出ろ。
きっかけは「ハッとした瞬間」をそのまま口にしてみたらどうか、ということだ。髪型でも、表情でも、ふとした一言への反応など、なんでもいい。
「それで否定形で返されるのが怖いんじゃないか」
そこで怯んだら何も始まらないじゃないか。運命は選択肢を用意するだけ、選択するのは自由意思。神様はそこまで決めちゃいない。君はアカシックレコードとやらに人生と未来を支配された亡者か。それこそ君の脳みそいらないじゃないか。
男、だろうが。
そこ行くとイタリアなんか「かわいければカワイイと言う」それがレディに対する礼儀だと言う。対し女性は少なくともオレの知る限り「好感の表明」は悪い気はしないそうだ。※但し少なくとも清潔な人間が言うこと…汚い者に綺麗だカワイイいい感じ言われても嬉しくない
話題。最初から長い話が出来るわけがない。これも勘違いが多いんじゃないか。一言二言から始まるのが普通だろう。ナニ?オタクだからそれすらも難しい?
「自分鉄道オタクだけど、●線の新型って乗った?」
日常一般との接点を見いだせばいいのだ。ミリオタ?有事の際の日本の対応でもイイし、自衛隊弁当を突然持参してもいいじゃんか。昼休みに「丸」とか読んでると案外興味持たれるぞ。
アニヲタ?聖地巡りして気に入った風景をデジカメで撮ってこい。そして勤め人なら会社PCの壁紙に貼っとけ。
「これどこ?」
「…ってアニメの舞台で最近有名になっちゃってさ」
アキバちゃんならあそこの電器屋全部、換気扇専門店に至るまで把握しとけ。
「秋葉原ならオレにまかせろ!」
って言えるだろ?
オレも魔法使いの資格を得た一人だ。でもこんなの書ける。
運命を呪う前に、その魔法使って運命変えてしまえ。
(おわり)
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