氷河期を生き抜くために~就職難に寄せて~【3】
●自分を知り、会社を知る
「会社のために何が出来るか」
これを知ろうとしたら当たり前だがその会社についていろいろと勉強しなくちゃならない。インターネットはこの点で大いなる武器というか必須の情報ソースとなる。
こういうのスラスラ読めなきゃダメだし、え?用語?ググれよ。何のためのネットだい。
この手の、業界に焦点絞った新聞などもチェックして、得手不得手、株価に反応が出た動きなども把握すべきであろう。問題はどの程度、となるが。
「父親の車がカロッツェリア積んでまして、私も趣味でオーディオをかじることから、御社の経営状態に関わる諸々の報道には心を痛めていました。一方で車載という特性を考えますと、エコロジー、低燃費、あと私個人の思いですが、コンパクトで取り付けやすい、というのがこれから求められることだと思うのです。その点で私が研究しているSiCパワー素子応用の回路は、打って付けのデバイスだと思うのです。御社が車載音響で至高の存在になるお力添えになりたく」
「正直なところ申し上げますと、ドラマに出てきた岩崎弥太郎の心意気に心酔したというのが率直の動機です。日本の将来を考え、文字通り日本を背負って立たんとする三菱グループに加わり、その最先端の一つである人工衛星の開発で自分の腕を試したいと思ったのです。伺えば御社は共通バスDS2000の開発で低コストの衛星開発の道筋を付けられたとか。私の卒業研究は***ですので、例えば高周波損失の低減に一層貢献するなど、御社の目指す世界市場での人工衛星ビジネスに有利な提案を加えることが出来るやに思います」
出任せで書いてみたが、このくらいスラスラ出てきて当然だと思って欲しい。卒業研究は絶対訊かれると思うが、自分の研究の目的、当該所属分野における位置づけとその会社や業界の目指すベクトルとの整合など、把握できていないと無理と言うことが判るだろう。ちなみに、コピペ・丸暗記は最も頭が悪いやり方だ。そんなもの、細かい部分のソースや根拠を訊かれるからすぐばれる。「オレニュースに書いてありました」帰れ。
あとこれ重要なのだが、理系はそのベクトルが明確で、特定の会社にフォーカスしやすいから楽なのだ。問題は文系・証券・営業さんだ。要するに野村證券とモルガンと同じ文言が通用しちゃうのである。「それ、別に当社でなくても構わないですよね」…言われないように。
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