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2011年1月 6日 (木)

品質とは

ネタ元はご承知の通り「2万円のおせちがクーポンで1万円になるってんで求めたら『ぶっちゃけありえな~い』ってのが来た」って話で。
Aho
(AAあんのかよ)
 
しかもそれだけで済まなくて、その社長が「ネットで晒されたのは最悪のモノだ」ってなことついったーでトバしたもんだからもう手が付けられない。
 
・それを最悪と認識している=他にもある・善し悪しすなわち当たり外れがあると認めている
・それでも出荷している=そんなものを許容している
 
「日本製品が売れないのは過剰品質だから」最近よく聞く論調である。必要のない機能性能を付加して高値で売ってる、というわけだ。例えば「高速列車」は、3分間隔で1000キロ走らせても誤差30秒の新幹線より、ただ速いだけの大陸パクリ号で充分、というわけである。ちなみに前にいた工場でプリント基板を作らせていた半島の下請け(この言葉はキライだがここではこの言葉が相応しい)に、部品名のシルク印刷が掠れていると文句を付けたら
「電流を流す機能には問題ないニダ。過剰品質ニダ。ファビョーン!」
とこう来た。ああ、半島人ってこういう認識なんだなってのを良く覚えている。他にも某IT(笑)企業のトップが、歴史の年号なんか「大体その辺」で実生活に問題ないと発言したとか……同じような見識だろう。言い換えれば「まあこんなもんだろう」一方日本で言う品質とは、基本「100%完品・不良ゼロ」である。
 
「損失関数」という概念を品質工学で提唱している。
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なんかもうそのまんまおせちの事例に適用できる形でこちらに解説が載ってるのだが。
要するに。
・黒の線…損失金額
・赤の線…許容できる品質の範囲→左右どちらへはみ出ても「不良」
・緑の線…ばらつきによる発生確率
で、おせちの品数が増えれば黒い線右の方へ動いて店の損失(赤字)が増え、品数が減れば黒い線左へ動いて客の損失が増える、とこうなるのである。そこでばらつきが発生するのは確率論=自然の摂理であるから、緑の線のてっぺんの位置と、その裾野の広がりをコントロールし、赤い線からはみ出ないようにしよう。この際、裾野の広がりを極力狭めようとするのが「日本の思想」と言える。
一方、前述の「まあこんなもんだろう」はグラフの青い線で品質を捉えていることを示す。だが実際には自然の摂理でこれがばらつく。仮に緑の線と同じ裾野であれば、てっぺんが赤い線の位置ギリギリで分布した場合、半分以上が不良になる事がわかる。しかもこういう場合、往々にして、緑の線のてっぺんがどこにあるか、裾野の広がり方がどうなっているかは把握されていない。日本が追求する品質は「過剰」なのだろうか。
 
なおこのグラフ、元の数式は2次関数放物線である。画面から切れている位置ではほぼ垂直に、すなわち天井知らずに損失の値は上がって行く。このことは「すさまじい不良による社会的損失・信頼の喪失」の金額化に他ならない。
 
この店は目先の500万円のために幾らトバしたのだろうか。
 
同情はしない。ぶっちゃけありえない。とっととおうちに帰りなさい。
 


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