原点VS変化【1】
(痛いニュースより)
「あれだけ流行ったのにどこに行ったの?」ってのが最近多い気がする。作曲で一世を風靡したTK氏のタイホなどその象徴ではあるまいか。最近氏が書いたという曲を耳にする機会があったが、確かに往年を彷彿させるという表現は使えるかも知れないが、「の、ように作りました」の印象が拭えず、亡霊を見ているような気がしたのはオレだけか。それともオレの感性が腐れているのか。
人間「定評」が付くと、次のアクションはどっちか2点になる。
・それを維持し、その延長線を目指すか
・別の方向へ手を出すか
「老舗」とか「一芸に秀でたスポーツ選手」は前者の例だろう。野球のバントや盗塁、絶対のリリーフ、サッカーのフリーキックなど、その道のスペシャリストとして腕を磨いて行く。
一方後者は要するに現状に満足できない或いは不安がある場合に選ばれる。演歌歌手を希望しながらルックスを買われてアイドルでデビューしたとか、本来目指すものと違う創作物が存外に売れてしまったとか「やりたいことと出来ることが違う」。またマンネリと飽きられるのが怖いというのも。しかしこれらは往々にして茨の道が多い気がする。件のTK氏も「またこーいうパターン?」とマンネリ化を指摘され始めて程なく、その名が聞かれなくなっていった。
マンネリ:マンネリズムmannerism……型にはまっていること。あれ?一芸に秀でるとはその「型」の高度な洗練でなくて?
同じマンネリでも、「飽きられる」のと「支持され続ける」の違いは何だろう。
実家行くと「りぼんマスコットコミックス」が50冊からある。大学時分本屋でバイトしていて「沢渡香澄が可愛い」ただそれだけの理由で「星の瞳のシルエット」に手を出してハマッた。就職後も買っていたのだが、ある日突然「まぁ、いいや」になった。それは何と言うか「吸収するモノ吸収した」感覚というか、要するに「おなかいっぱい」になったのだ。
一方例えば最近のアイドルやタレントは毎日どこかしらの番組に発生し、どこでも同じようなことをしている。同じモノばかりでうんざりする「食傷」って奴である。「ごちそうさま」と「もういらない」の違いとでも言うか。↓の方で書いた「『可愛いと』言われる可愛くない髪型や服装」も同じである。
(つづく)
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