神様のお仕事~鹿島神宮~
鹿島神宮。
これで「延喜式神名帳」に載ってる三つの神宮制覇(?)である。お札集めてもしょーがねんだが。
初詣と厄払い。数え四十二だようっせえな←誰も怒ってない。
祈祷料は5000円以上でと指定あるのみで任意。納めて並んで本殿へ。かしこみかしこみ。
百何人から名前を読み上げ、祝詞を奏上。ここの御祭神は大国主命に直談判かました武甕槌大神(たけみかつちのおおかみ)。
宝物として神武天皇東征の際、熊野山中で軍勢を危機から救った霊剣「布都御魂剣(ふつみたまのつるぎ)」※。
(宝物殿撮影禁止のためパンフ写真。3メートル近い。極東のエクスカリバー。「お試し下さい」とレプリカが置いてあったが振り回せるもんじゃない)
そんな由来もあって武道の神様。「~道場」「~術教室」なんて依頼も多い。「商売繁盛作った物がすぐ売れて~」ごめんチトワロタ。テメエの名前も呼ばれて太鼓ドンドンで祈祷終了。30分。これを日に何回か、いやはや神様ご苦労様です。
さてここの「本質」はチラチラ書いてるが中央構造線という大ナマズの沈静にある。てくてく歩いてそのナマズの頭を抑える「要石」(かなめいし)
大きさは投げ込まれたコインから類推されよ。同じ物が香取神宮にもあって、霞ヶ浦の両岸から直下をぶったぎる中央構造線を抑えてるというワケ。双方の要石は地下で繋がっていて、水戸黄門が幾ら掘っても取れなかったとか何とか。なお、大国主命の国譲りではその息子建御名方神(たけみなかたのかみ)が諏訪に飛ばされるが、諏訪大社は中央構造線とフォッサマグナの交差点に位置する。…要はこの辺り神話でもハイライトなら鎮座地もスゴイのである。
ちなみに「春日大社」は鹿島神宮から武甕槌大神を奈良にお迎えしたもので、奈良公園にいる鹿どもも鹿島から連れて行ったものだという。
(でも奈良公園の鹿はずーずーしいから嫌いじゃ)
…このように日本の根幹に関わる神宮なのだが、他にも
君が代でおなじみさざれ石。巌になる?
何かに付け神々しくて良いのである。
しかしこの辺はド平坦「葦原の中つ国」を地で行く。
萌えが足らん。
※布都御魂剣
備前国石上布都魂神社(いそのかみふつみたまじんじゃ)にも同名の剣が納められている。単純に人が使うための剣とするならばそっち方が妥当なサイズ。私的には当代の製鉄・鍛造の粋を集めて神剣として納めたのが鹿島の方という気がする。まぁ神代の宝物にご託を並べるなんざ野暮だが。
最後に。
両神宮のおかげさまをもちましてお話がひとつできました。感謝します。
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