鉄道の役割
長野電鉄・屋代線廃止決める 代替バス運用へ 活性化協
2011年2月3日
長野電鉄・屋代線(千曲市・屋代―須坂)が廃止されることになった。振興策を議論してきた活性化協議会(会長・酒井登長野市副市長)は2日、委員の投票で路線を廃止し、代替バスの運用を決めた。投票は14対11(白票1)で「廃止」が「存続のための実験継続」を上回った
(あさひしんぶん)
「赤字ですね」「多数決で決めましょう」「あ、3人廃止派が多く過半数です」「じゃ廃止」
おいおい。
鉄道はその構造上、輸送量が多ければ多いほどコストパフォーマンスが高くなる。
裏返すと何もしなくても発生する費用が高いわけで、輸送量が低い場合の赤字ラインはバスなどに比べて厳しい。
「赤字だ→じゃ、やめちゃえ」
というのは、輸 送 機 関 としては、致し方ないと言える。
しかし。
今、東京駅へ行くと、
「はやて 新青森」
「こまち 秋田」
「つばさ 新庄」
「とき 新潟」
「あさま 長野」
「のぞみ 博多」
「のぞみ 博多」
「のぞみ 博多」
こういうのがピカピカしてるわけで、「つながってるし、つながったんだなぁ」という実感に思わず立ち止まる。
逆の立場から言えば、行き先表示に「東 京」の字が燦然と輝いているのはひとしおなのだろう。
そう、カネに代えられない鉄道の役割「つないでいる」。
パッと出されて行き方判りますか?
上の地図は北海道北見枝幸。下は鹿児島県宮之城。それぞれ、音威子府からバス(1日3本)、川内or鹿児島中央からバス(川内便14本)。以前はそれぞれ、天北線~興浜北線、宮之城線が通っていた。
・鉄路のつながりは分岐点からそこへ向かう列車が必ずあるとすぐ判る
・道のつながりはどのルートに交通機関があるかすぐには判らない
伝聞で確たるソースがないので伏せ字で書くが、G県の県庁所在地は、赤字の路面電車を渋滞の元だしとあっさり廃止させた。すると何と商店街の人通りがめっきり減った。クルマで点から点へ移動するだけ、だからだ。
一方富山は富山港線と路面電車を連結。環状線化へ向けて計画が進んでいる。
点と点をつないだ鉄路は線となり、線を中心に両側に広がって面となる。
それは文字通り「夢がひろがりんぐ」。
JR九州は、九州を一周する豪華な観光寝台列車の運行を2013年春にも始める。
観光地を巡りながら車内などで2~3泊する列車で、博多駅発着が有力だ。年間を通じて定期的に走らせる。
30日、福岡市内で開かれた九州新幹線鹿児島ルートの全線開通記念シンポジウムで唐池恒二社長が明らかにした。6~7両の新型車両を1編成つくって投入する。寝室は1両当たり3~5部屋、定員は全体で30~40人程度になる見通し。2泊3日の場合、費用は1人15万~20万円程度を想定している。
(よみうりしんぶん)
これはヴェニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスに代表される、欧州に多いクルーズトレインと同じコンセプト(値段からしてVSOE意識してるんだろうな)。
鉄道は、単なる輸送機関ですか?邪魔者ですか-?
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長野電鉄屋代線:廃止へ 90年の歴史に幕 沿線3市活性化協議会、多数決で /長野
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20110203ddlk20020089000c.html
長野電鉄・屋代線廃止決める 代替バス運用へ 活性化協
http://www.asahi.com/travel/rail/news/TKY20110202039... [続きを読む]
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