千葉県のこと~首都に一番近い被災地~
三陸地方の甚大さもあって報道は少ないが、千葉・茨城・北海道でも地震や津波の被害が出ている。千葉県民として千葉について書きたい。ある意味、現代を象徴する被害の出方をしている。
●津波(旭・山武)
山武市サイトより
千葉に於ける人的被害の殆どが両市の津波被害である。↓理科年表の話でも書いたが、千葉も過去幾度となく津波の被害を受けている。顕著なのは1677年延宝地震(推定マグニチュード8)で、安房まで津波が回り、犠牲260余とある。ちなみにこの震源帯は、今回の本体30分後に起きた茨城県沖(M7.7)に含まれているのでは?と思われる。……何度も書くが、今回千葉・茨城は実は30分間隔で2回大地震を喰らったことになる。
戻って、リアス式海岸では津波は高くなるが、九十九里に代表される低地の海岸では、奥深くまで入り込むと言うことになる。少し違うが鎌倉時代、由比ヶ浜の大鳥居、鶴岡八幡宮、大仏まで津波が達したという記録がある。「高いところへ」が津波の鉄則だが、全体に低い土地では相当内陸まで逃げなくてはならない。このことはある程度の高さがあり、地震と津波に耐えられる避難所が必要であることを示唆する。なお房総は関東大震災、安政東海地震でも津波を受けており、今から準備することは何ら無駄でも手遅れでもない。いずれ確実にそれらは起こる。
(旭市津波ハザードマップ。1~1.5キロ走って逃げなくてはならない)
●液状化(浦安・千葉市美浜区など)
浦安市サイトより
某ネズミランドが紹介されたのでご存じの方もあるかと思うが、湾岸埋め立て地は軒並みこれで地盤の沈下を起こした。現在も下水のマンホールが人の背より突き上がり、水道もガスも復旧の目処立たずというところも多い。銭湯の洗い場に裸の男がズラリ並んで順番待ちという話しも聞いた。
これは都市構造の問題であり、防災という主旨と外れるかも知れないが、当然起こりうるとして考えておかねばならないであろう。水の備蓄、後は電磁調理器を1コ持っておくとか、「電気と蓄え」で数日持たせる準備が欠かせない。
>熊谷と森田
旭とか山武で被災された方、一時的に千葉市内に避難してもらうとかできへんの?インフルエンザ流行とか折角避難したのに意味ないじゃないか。
……テレビで映っている所しか見えないようだが、大切なのは「あなたが今住んでいる場所」とよく似た地勢・環境を持つ地域で何が起こったかを知ることです。
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