誘われたのか兆しなのか
うーん。
確かに「起きやすくなった」とされる領域ではある(「Newton」6月号より)
メカニズム的には、断層の西側では北から南に押す動き。東側では南から北へ押す動きがあり、一方で全体を東から西へ押す動きがあった。したがって、南北方向にずれたくても、横から押されて動けない、という状態だった。その東から押す力が、東北地方太平洋沖地震で抜けたため、南北方向のズレが起こりやすくなっている、こういうわけだ。
テレビで「専門家の意見」として言われているのは、牛伏寺(ごふくじ)断層の活動では?という見方だが
(16番。「日本の活断層」より)
だとすればこいつはフォッサマグナを構成する一員ということになる。「松本盆地南東部 断層」で検索すると論文がワラワラ見つかるが、これなど見ると、平均活動間隔1000年、最後に動いて1200年などと書いてある。理科年表にある以下の地震がそれに含まれる可能性があると。
762年6月9日(天平宝字6年)美濃・飛騨・信濃 被害不詳 罹災者に対し各世帯に穀物2斛(こく)支給
841年2月13日以前(承和8年)M6.5以上 信濃:建物倒壊
…あら地震だわ(千葉)
さて1000年前のと言われると当然貞観地震(869年)との関連は?とこうなる。しかしこれらは貞観地震の前であり恐らく関連は無い。じゃぁ東海・南海地震系かというと、これの前が684年、後が887年なので、丁度端境期にあたる。
関東以東・以北を抜いてこれ以降の被害地震を並べると
856 京都
868 播磨
880 出雲
881 京都
887 仁和南海・東南海
直近、まずはこれの余震を警戒してください。直下の余震はマグニチュードの割に揺れが大きいです。
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