娘の五七五
ご推察の通り娘の宿題「俳句」
1.ロケットが すごい速さで 飛んでった
「季語がねーじゃん」
「きご?」
「季節を感じるコトバだよ。俳句の約束なんだよ」
「ふーん」
2.お日様が 眩しいほどに 照らしてる
「こりゃ俳句じゃ無い。そのまんまだ。君の気持ちや思いが入ってない」
3.天の川 今年は晴れて 見えるかな
「チトむずかしいんだけどね、それじゃつまんないんだよ。単に文章を五七五に分けただけなんだ」
「どうすればいいの?」
「今の季節、好きなのは何だ」
「あじさい」
「あじさいと今の季節にいつも一緒なのは?」
「雨」
「でも、あじさいが好き、とか綺麗ってコトバを直接入れちゃつまらないんだよ。そういう気持ちを持ってこれ作ったなって思えるように。一番綺麗に感じた姿をコトバにする。例えば『のぞき見る むっちんぷりんで うひひひひ』」
「あ、お父さんやらしぃ」
「でもオッパイともお尻とも書いてないだろ?だけどお父ちゃんが覗いてるのが伝わる。そんな感じにするんだ」
4.あじさいが 梅雨の晴れ間に 眩しそう
「あじさいと梅雨がダブってるんだよな。どっちかでいい。他に好きなのは?」
「春風に桜の花が散っているところ」
「春風か桜かどっちか消せ。花びらはどんな風に散るんだ?」
「はらはらひらひら」
「それだ」
5.春風に はらはらひらひら 舞い降りる
「でも字余り」
「いいじゃねーか。わざと字余りにするのも有りなんだよ」
「ふーん」
「逆に字足らずってのもありでな。例えば『咳をしてもひとり』字が少なすぎるのがひとりぼっちの感じを強調するだろ?」
「なるほど」
「イヤなら『はらはらひらひら』を『はらはらひらり』にしてみろ、花びらが1枚だけ落ちて来るみたいになるから。そういうのが俳句の醍醐味なんだよ。まぁ好きな方選べや」
…ってコレ3年生が考えるには凝り過ぎだよなぁ。いいのかなぁ。
で、オレ的にはわびさびはべりいまそがりは無言で語るべきという主義なので、全部下の句付けて台無しにしておきますね。
1.ロケットが すごい速さで 飛んでった
海の藻屑は ロシアのせいニダ
2.お日様が 眩しいほどに 照らしてる
窓辺の父は 全裸で呟く
3.天の川 今年は晴れて 見えるかな
見上げる父は 今日も全裸だ
4.あじさいが 梅雨の晴れ間に 眩しそう
誰もいないと ひとり屁をこく
5.春風に はらはらひらひら 舞い降りる
父はしゃがんで 集めて食ひたる
こんなもんか
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