ついったーは「バカ発見器」?【後】
一方、ネットでは、こうした遠距離コミュニケーションに加え、それまでメディアの機能であった「情報発信」が個人レベルで可能になった。ただそれは「パソコン」「インターネット接続設定」「ウェブサイト(ホームページ)作成」の3つのステップが必要で、資金面、知識面からおのずと一定の世代より上に限られた。それこそ我々が中心であって、その発信方法や指向性は既存のメディアや出版物が規範となった。
これが時を経て掲示板、チャット、そしてブログになり、まず「ウェブサイト作成」の能力は不要になった。そして携帯電話でネット接続が可能になると「電話を所有する」のみで「情報発信」の能力をも得ることになった。
このことは情報の収集・発信・コミュニケーション、全部が手のひらで済むことを意味する。これが大きなターニングポイントを生じたように思う。つまり、発信した情報を携帯電話だけで取り込んでもらえるようになった。そして、既存のメディアと同一の情報をしかも一次ソース(マスメディアが処理する前の情報源)から取り込めるようになった。すなわち、マスコミ抜きで全て回せるようになったのだ。テレビ不要、テレビ離れのスタートである。また、マスメディア的発信という意識(誰からも見られる)も希薄化した。友達への語りかけ、全世界への発信、同じ動作で区別が無いのだ。しかもそれが単なる呟き、一言ですら可能。そりゃ「うんこなう」を全世界に向けて発してるって意識も希薄になるわな。
※ヤフーの検索オプションに「リアルタイム」という項目がある。それを選んで「うんこなう」を検索してごらんな。ノンストップで「うんこなう」が流れ続けるぜ。水洗便所かって。
携帯によるネット接続は、ネット閲覧の敷居を下げ、誰しもが可能となり、結果例えばオレのブログにせよお話にせよアクセス数上がった。ただ裏では「情報一方通行時代」を知らない世代によるアクセスも増えているわけだ。しからば、知っている我々は応じた発信方法を実践する必要があるだろう。今これを読んでいるアナタがどこからどうしてこの記事にたどり着いたか知らないが、同じようにアナタがネット上に発した情報はアナタが見も知らぬ誰かに見られている可能性がある、という事を常に肝に銘じていただきたい。プロフィールに「○○に住んでいる××で~す」と書いていて「上野で恐竜展なう」……ドロボウがこれを見たら喜んで空き巣に出かける。
月の表面……世界の誰もが見える場所に、自分が不利になること書くもんじゃない。
(おわり)
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