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2011年9月13日 (火)

それは本当に身体にいいのか【1】

毎度おなじみ長考シリーズ。というか、3月8日に手を付けて地震でほっぽらかしになっていたネタのリファイン。
 
オープニング
 
研究所にいた頃「つぼマッサージャー作ろみゃあ」という話が唐突に出て近隣のツボ押し漢方屋聞いて回ったことがある。バブルで浮かれていた時代の話だ。読んでの通り中国系を選んだわけだが、その理由は鍼灸師が国家資格であること、この手の「科学的メカニズムは未解明なれど統計的に効果有りと言える」ものの中では最も歴史が古いから、による。比較的客観的な根拠を提示しやすい、というわけだ。
 
しかしご承知の通りそっちの世界ではつぼの効能を「気」で説明する。「気」とは「五感以外で感じる何か」をもたらすエネルギのことで、検知される状態は「ある」か「ない」か。「ある」場合には「止まっている」「流れている」どちらかで認識される。「気配」「雰囲気」と言った言葉に含まれる「気」もここから来ている。従い当然「空気」は「気が空」であり、人間の存在意識が及ばない「ゼロ」の状態を指す。そしてこの「気」を意思力だけで制御し、人体外へ及ぼさせ、任意の物理現象を惹起させる能力を持つ者が「気功師」と称される。ちなみにそれはいわゆる念動力と外見上同じ現象をもたらすことになるが、超心理学で扱うそれ、イエス=キリストが発揮したとされる数々の奇蹟能力と同一のものか…かどうかは判らない。いずれにせよ電気機械で「気の流れ」を制御すること「気」を使わずにつぼの効能を説明する理論を組み立てることは適わず、開発は頓挫した(実際には「つぼ」は神経細胞同士の接点かつ血流制御ポイントであるらしい。自律的な制御弁に指圧や熱で介入し、故意に血流を変え、コリや疲労の元である筋肉中の乳酸除去を促進する)。
 
以上前書き

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