立ち会い出産体験記【2】
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妻に最初に妊娠を告げられた時、出産に立ち合うかどうかは、まだ迷いがありました。その場にいたからといって痛みが消えるわけじゃなし。現象は全て妻の体の中で進行するのであって、外にいる自分がどう役に立てるのか判らない。そして何より、苛酷なはずの現場にいて「見て耐えられるのか?」という懸念があったためです。
しかし、妊娠が進み、妻に重いつわり(輸液数回)や貧血、切迫早産などの危機が次々訪れたこと。また、買ってきた市販のテキストに、「立ち会い」で夫はそばにいるだけでなく、できることは沢山ある、と知るに及び、この妻に無事出産させてやろう。この子を無事迎えてやろう。そのためにはできることは何でもやってやろう、という気をどんどん強くして行きました。
さて、立ち合うと決めたからにはまずは勉強です。市販のテキストをはじめ、産院のHPやネット上の書き込みを見たり、自分の母親の体験談を聞いたり。もちろん両親教室へも参加しましたし、更には何故か会社の図書室にあった看護学の本にも目を通しました(情報技術と家電の研究所になんでそんな本があるのか全く不明※)。このうち、その何故かあった看護学の本は、まぁ当たり前ですが最も詳しく有益でした。出来事を美辞麗句を用いず淡々と書いてありますし、市販のテキストでは書かれないリスクやその対処法も載っています。また、出来事の写真が掲載されているのもビジュアル的に予め把握しておくのに大いに役立ちました。
次に、これら情報を元に、妻と色々話をしました。全体の経過、所要時間、痛みのレベル、経験者の言葉、自分の役割すなわちそばにいて行うつもりの内容etc。
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