たとえ名古屋に戻っても日進にだけは絶対に住まない~管理教育の狂気・前編~
自分の性格がひねくれていて、書いてる話に出てくる教員の描写が悪意に満ちているとしたら、小学校の4年を過ごしたこの町と学校のせいだ。まぁ聞いてくれ。
入学時点では埼玉越谷の人間だったが、2年生の2学期から当時の日進町「南小学校」に転入した。待っていたのは埼玉の感覚ではおよそ考えも付かなかった規律だらけのシステムとよそ者いじめだった。いじめの顛末書いてもしょうがないが、たとえば。
・当初埼玉の名札を付けていた
→変な名札の変な奴
・掃除や当番など、所定のルールを知らなかった
→女子の学級委員になじられた
だから知らないことに難癖付けられても対応のしようがねーっつーの……女学級委員はしつこいのでしまいに眉間に輪ゴムをパッチン見舞って泣かせた。当然、オレが呼び出されて学年主任にゲンコツである。
給食の「黙って食え」「残すな」の類なんざ可愛いモノ。運動会が近づくと軍隊ばりの行進練習をやらされた。
「『進め!』で列全体が一斉に動けと言ってるだろうが!」
前が動いたから後ろが動く、ではなく、20人なら20人一斉にムカデ競争みたく動けというわけ。
小学生の運動会だぜ?
特徴的なのが「ハンドサイン」である。授業中の挙手に様式があるのだ。挙手した意図を指の本数で示すのである。理解した・賛成・反対・助け船(回答不能に陥った子を支援)なんてのもあった。問題は。
真っ直ぐ直角、なのだ。そこを怒るのである「肘を曲げるな」「角度が悪い」そこに拘ることが授業の理解を促進するのか。
単なる管理面のみならず、どう考えても教員によるいじめ・難癖・言いがかりとしか思えないような事も幾つか経験した。体育でラジオ体操をしろというのでしたら、オレだけやり直せとこう来た。オレとしては前の学校で教えられた通りやったし、他の子と違ったことをしたという意識も無い。
何故かと問うたらこう来た。
「手指を真っ直ぐに伸ばしてない!」
だけじゃない。
一番最初に「深呼吸」と同じ動作をしまさぁね。その際、
・両手が両モモにピタリと付いてない
・一旦後ろに下げて反動を付けて持ち上げる動作をしてはならない
……ようつべでラジオ体操検索してごらん遊ばせ。相当意識してないと「反動付けずにスッと持ち上げる」なんざできるもんじゃない。それが「不真面目で不正確な根性の現れ」だというのである。なぁ、そんなこと考えてNHKの体操ねーちゃん見てる小学生、いるか?
もうひとつ、休み時間あけだか校庭の端によけてあったサッカーゴールに、通りすがりにぶら下がって飛び降りたことがあった。その時横井という男教師と目が合ったので何かヤバイと感じたが、果たして昇降口で靴を履いたら呼び出された。待ち伏せしていたのだ。
なんなんだこいつら。
小学生にとって、教員の言うことは絶対神聖ニシテ侵スベカラズ。そして、そこまで注意される裏の意図など当然知らず。
冒頭いきなりいじめられたと書いたが、有形無形のストレスの積算が子ども達を歪ませていたのだと今振り返ると良く判る。よらずいじめのはびこりようと言ったら無かった。それでも当然、悪いのはいじめられる方だというのだ。ところがどっこい、クラスの某女子がオレに突き飛ばされたと訴えた事案では、問答無用でオレが犯人にされ、あまつさえは親が怒鳴り込んできてメチャクチャ言われた。オレには触れた記憶すらないのにである。
(つづく)
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