就職戦線異状あり
バブル入社の自分にこのネタで語る資格は無いんだが。
やりたいことはその会社でやっていたから選んだ。とだけは書いておく。
さておき、昨今就職難、この週末は幕張メッセで集団説明会とAKBの握手会が同時開催でカオスだったとか。
娘の将来を考えるに、親として今から戦略を立てておくにやぶさかでは無い。ナニ?小学生なのに大げさな?10年後は19歳。四大に行っても13年。すぐだぜ。
大まかに大手と中小という分け方をするが、一般にそれぞれの勢力分野は次のようである。
・中小=国内で専門
・大手=世界で幅広く
要は、他社の追随を許さない一点集中か、世界規模の数で勝負か、のどっちかである。
この点で、「大手だから」という選び方は最早NGである。大手の戦略は「儲かりそうなところで、儲かりそうな方法で」である。研究開発製造だから国内?甘い甘い。こう、パーツぺたぺた貼り付けてソフトウェア書き込んで一丁上がりがはびこると、どこの国で作っても大差ない物が出来るし、ソフトウェアはアイディア勝負。日本で実施、日本人である必要はどこにもない、ということになる。即座に世界に出られるか、これが求められるスキルとなる。
大手に行けないから中小、これはひょっとするともっと甘いかも知れぬ。クモの足のように大手が範囲広がる中で生き残るには、そうした世界規模の人材収集に立ち向かえる技術力・発想力を要求されるからだ。「パーツぺたぺた貼り付けてソフトウェア」では追いつけないモノを作らないといけないのである。
従いどっちも大学3年とかになってから「そろそろ決めなきゃ」ってんじゃダメだ。自分の特性や興味合わせて将来を見据えて大学を選ぶ、ことが必要になる。高校にいる間にその辺り見極め、同時に大学受験に備える必要がある、とこうなる。
するとここで現行の「お受験」システムとは矛盾が生じる。すなわち、お受験システムはぶっちゃけ東大に入りさえすれば良い(東大が目標)に向かって構築されたモノだ。企業人から言わせてもらうと、これで出来上がるのは「知識バカ」である。学校の成績が良いことと、新しい発想や顧客ニーズに合わせた提案が出来ることは何の関連も無い(むしろ自分で金融取引で儲けるか、金転がしの会社でも立ち上げなさい)。
ひっくり返して、色んなモノに触れさせ、興味があるもの、センスが発揮できるモノを見つけ、それに沿ったスキルをつけさせて行く、それが親として出来ることかな、と思う。「伝統工芸でもいい」とは妻の言だが、価値観の多様化が進んだ昨今、「大手至上主義」から決別するのもその流れに乗っているのかな、と思う。
いずれにせよ、娘の個性を潰すようなマネはしたくない。
パラダイムシフト。
« 身体が冷えたらしい | トップページ | 大勢の前で何かする »
コメント