6434の御霊へ
「日本の地震防災はこれで良かったのか」
その日の夜のNHK・7時のニュースで最初にアナウンサーが言ったこの言葉が耳に残っています。
縦揺れは考えなくて良い。地下構造物は大地と共に揺れるから安全だ。
当時の「基準」が素人目に見ても目を剥くようなウソばかりだったことも。
しかし、その後。
建物に関しては、耐震基準が強化され、既存の建物にも筋交いが入るなどしました。
地震計が大量に設置され、コンピュータの進歩を得て「緊急地震速報」システムが完備されました。
そして16年後。
緊急地震速報は揺れの大きかった地域のかなりのエリアで間に合いました。
振動による倒壊は、多少、皆さん方の時よりも揺れが鋭くなかったせいもあって、少なく済みました。
但し。
巨浪に、敗北したのです。
逃げる時間はありました。情報もありました。
そもそも、そうなることが予想できていました。でも、多くの方が「誰かを」と思い「まさか」と思い、逃げられず、逃げなかったのです。
私たちは、皆さんに謝らないとならないでしょう。
確かに「揺れ」そのものへの対処は出来たのかも知れません。
でも地震は揺れだけじゃない。火災が起き、津波も伴う。火山が噴火することもある。
あまつさえは、原子力発電所。
私たちは過去あったことだけにしか対応できない愚かな種族なのでしょうか。
いえ、建物の弱さも、津波も、火山も、原発も、全ては、過去に起こっていたことでした。
「また」というのが正確なところかも知れません。
それでも。
私は、あきらめたくない。
やがて、いずれ、確実に、次は来るから。
日本列島がこの大地にある限り、それはまた来るから。
何が起こるか、何をすべきか、伝え続ける。
そして一人でも多く生き延びる。
それを責務と信じます。
17回目の1月17日に寄せて。
(理科年表による)
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