数字のマジック
このブログに「レイアウトプラン」で検索してくる方が相当数いる。
と、言われただけでワケワカラン方のために説明しておくと、ここでいうレイアウトとは、「鉄道模型の線路の配置」を意味する。どうやって線路を敷き回そうかということである。デパートの催事なんかで風景付きのジオラマを走ってるのを見たことある方多いと思うが、あの状態をこの趣味世界では「レイアウト」と呼ぶ。ナニ?能書きはいらないから具体例を出せ?
そういう向きはこのへん見とけ。ファイントラック使いは自分で変換しな。似たような作れるだろ。
戻って、線路の配置なんか自分の好きにすれば良いわけだが、探すと言うことは「好きにしろと言われてもどうすればいいのかわからん」ということだろう。まぁ気持ちは分かる。でも考えてみて欲しい、現物は地形や集落やカーブのきつさ、勾配などから「自ずとその形に落ち着いていった」のだ。邪魔な山はトンネルでぶち抜け、川があったらナナメでも橋掛けて渡れなんざ新幹線以降のこと。
模型でも同じだ。電卓叩いて家具や室内の造作をかいくぐって自分の欲望と妥協点探ることに醍醐味があるんじゃ無いのか。
以下、業界の品名と数字が踊る。
新居では迫り来るタンスと、隅っこを占拠する柱にどう対応するかが大きな課題になった。その答えの一つが「ナナメに逃げる」だ。トミックス・ファイントラックでは45度展開にはS99を用意しているが、45度直線上にポイントが置けると利便性が増す。ここではS99を8本、が正統だ。しかし
99×5=495=280+140+72.5+72.5
ナナメが活用できた。
次、今回のプランではメインステーションにY字ポイントを駆使して中線を設定する。このため駅構内の複線間隔を55.5ミリにしたい。そういう場合、90度曲がるカーブではS140とS158.5を、直線上ではC605-10を使って複線間隔変更を、というのがメーカーの考えだが、例えゆるくても短いカーブのS字は列車がぐにぐに首振って冴えない。そこで45度カーブで37ミリから55.5ミリに変更することをもくろむ。着目するのはS72.5で
72.5×sin(45deg)=51.265←おーら三角関数出てきたぞ
S70と差を取ると18.73ミリ。
外側:99+354+140 内側:72.5+317+158.5
ナニ?0.2ミリ違う?んなもの目立たないって。
ウォークインクローゼットに突っ込んでホーム有効長を稼ぐ。これで標準12輛。足りなきゃ15度首振れ。
ニンゲンではなく列車が入り込む。このカラーボックスの下で大カーブを描いている。
バックストレートは男のロマン。
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