イタズラは失敗したらツマラン

帰宅したら娘がオイデオイデ。
「おとうちゃんあのさぁ」
後ろで妻が微笑。そらそうだ。この時期に母親すっ飛ばして秘密の相談なんか秘密になんかなりゃしない。
「どうしようか」
過去母の日イタズラのレシピはオレが隠密に手配して娘をけしかけていたが、娘の方から振ってくる辺り進歩進歩。
「ああ、ちゃんと考えてるから」

まずはスタンダードにカーネーション。これなら妻にバレバレでもくやしくない。

娘は子ども向けの休日工作サークルみたいなのでオーナメント作ってきた（カットしたペットボトルに切り花）
　
最終ミッション、妻が出るのと入れ違いで娘が帰宅。
「自転車に乗れ、洋菓子店に行くぞ」
「うん(*^O^*)」
時間は限られている。
「あたしチーズケーキがいい」
バカヤロこれが母の日サプライズだ。
「じゃぁモンブランだ」
が、何せ店の側が遅い。おいおい唐突にデコレーション買うな前のヒト。
予定より５分遅延。果たして帰宅途中坂の上から豪快に駆け下りてくる妻のチャリンコ。
「どこ行ってたの？」
「……」
「……」
「見えてるよ」
「……」
「……」

ちっ。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
いつもありがとう。