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2012年6月21日 (木)

あなたの知らない世界

夏至だし霊界の話でもしよう←何の脈絡もない
 
死亡前、鬼籍の親・仏ら「お迎え」…4割が体験
読売新聞 6月21日(木)13時14分配信
 自宅でみとられた患者の約4割が、亡くなる前、すでにいない親の姿を見たと語るなど、いわゆる「お迎え」体験を持ち、それが穏やかなみとりにつながっているとの調査研究を、宮城県などで在宅医療を行っている医師らのグループがまとめた。
 
走馬灯現象とか、臨死体験・幽体離脱体験とか。
もっともらしい説明は、死の恐怖から逃れるために本能的に備わった麻薬的幻視体験、であろうか。
高熱で失神しかかったことがあるが、そのときの感覚は「脳という出先機関から、心臓のあたりに引きこもろうとするかのごとく」であった。意識活動の主体を意味する語を心というが、「頭の中で生じる現象」なのに「心」というのは、こうした経験の積み重ねによってコンセンサスを得た言葉なのかもしれない。ちなみに、心臓移植で提供者の記憶や人格が混ざるという現象がまれに起こるが、そうすると脳は実は外部記憶、および五感を通じた体外とのインタフェースにすぎず、心臓部位が人格中枢、ということなのだろうか。
 
祖母は祖父に先立たれた後急に元気を失い、その後脳梗塞で倒れてから、次第に人格の統合性を失っていった。リハビリを頑なに拒否し、一方で「ちゃんと歩けた」など、虚実混交(いわゆるまだらぼけ)の様相を呈していった。母によれば「失敗を見られたくない性格だったから」とのことだが、であれば、心を閉ざそうという方向に動き、応じて脳への血流が抑制され、結果として器質が失われていった、のだとすれば、納得が行く。ちなみに記憶は新しい方から欠落していった。すなわち、当初はオレ(孫)のことを当然覚えていたが、やがて叔母(二女)を、母(長女)を認識できなくなり、最後は叔父(長男)のみが記憶にとどまったという。このあたり記憶をゲシュタルトの構成要素として人格が形成されていることの裏返しといえる。
 
逆に娘の成長を概観したとき、生まれつき、としか言えない部分の上に種々積み重なって現状に至っている、という説明で不自然ではないようである。悪知恵も嘘も身に着けたが本質は変わっていない、ということだ。ちなみに理詰めより感覚的、客観的より主観的、というバリバリ女性的特徴を有するが、論理的な考え方や説明を諭しても何の改善もみられないので、先天的なものと言えよう。
 
いわゆる性同一性障害というのは、宿った人格と体の構造が真逆の状態をいうが、これは体の構造と脳の構造が不一致になって生ずると説明されている。性別によって脳が異なる。従って人格にも脳由来の「らしさ」が生じる、という説明だ。これを正とすると、冒頭の心臓移植で人格も云々は「人格」まで反映されることはありえない、となる。どちらかがウソなのか、あるいは矛盾しない説明ができるだけの知識が不足しているのか。

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