卵子は老化する
うん、そうだね。
…。
えっ?暴言だって?
卵子の生成は実は胎児の時期に既に始まる。人間として形成される過程で、将来産生される卵子も同時に作り込まれるのである。生まれた時点で卵母細胞(数十万)を持って生まれてくる。これが思春期以降、順次卵子として成熟して排卵されるのである。
そう、その間ずっと待っているのだ。生まれたままのエネルギのみを源に。そりゃ、年月を経れば能力も落ちてくる。
一方、精子はタマタマの中で順次作られる。精子幹細胞が分裂し続け、絶え間なく作る。
月に1コと日に1億の違いである。
よく書くが人類の歴史はその殆どが飢餓との闘いである。従い、生殖は最も好条件が選ばれた状態、と言える。すなわち15~16歳で妊娠可能となり、30代半ば前後から次第に能力が落ちて行く。縄文以前は平均寿命30~40。50で高齢という時代であるが、寿命よりやや早い段階で生殖能力を失うことの合理性(子どもが成長する前に母体が死んだらどうすんのさ)からして、妥当な数値と言える。以来1万年、遺伝子はそうそう変わるモノでもない。
比して。
現代はこうした母体の特性を考慮した社会構造、福祉体制とは言いがたい。晩婚化が定着し、30過ぎて結婚が当然のようになっているが、これは人類という視点で見たとき極めて危険な姿、と言える。何のために生まれてきたのか。生きるためだ。生きる理由は何だ。種の繁栄。リッチで優雅なおしゃれな暮らし?それ以前に「地球生命である」事を忘れるな。
子が女から生まれ、乳を要する以上、女が家庭にあって子と共にあり、父が糧を得てくる、というのが人間として自然な姿なのではないか。寿退社したらいかんのか。育児落ち着いてから復職したらいかんのか。いや「一段落付いた」新入社員がいてもよかろう。やめられたり中抜けが困るというなら後からを認めればいいだけの話ではないか。
フェミニストを気取るあなたよ。声高に男性と同等以上を要求するのでは無く、そういう原点に基づく柔軟性の確保があるべき姿では無いのか。比してあなた方の物言いは単に男性の尊厳を傷つけているだけにしか思えない。
古代日本は女系であった。卑弥呼のような女性が自然発生的にその地位に在った。
それはなぜなのか、あなた方は自問自答すべきである。
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