世紀の超巨大彗星クル━━(゚∀゚)━━ !!!!!
国立天文台・渡部副台長のついーとに鳥肌が立った。
マ イ ナ ス 9 等 で す と ?
(※ 中野さんというのは中野主一さん)
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1996年、百武彗星が接近し、その「耳かきの綿毛のようなぼわぼわ」した姿を見せてくれた。
(国立天文台ギャラリーより)
昭和後半生まれの殆どの人は、肉眼で見えた最初の彗星だったのではないか。0等級と言われる。
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翌1997年、世界で最も多くの人が観測したであろう、人類史上最大級の彗星、ヘール・ボップがやって来た。当時父親が都内の病院に入院しており、見舞いの帰り、夕暮れと共に大都会の空に尾をたなびかせた堂々たる姿で燦然と現れたのを今でも覚えている。
(同)
「これぞ彗星」とでも表現すべき尾を引いた姿が、当時のビデオカメラで易々と撮れたとんでもねぇ彗星だった。これが-2等級。
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それより明るいだと?
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月(満月-13等)を除けば、最も明るく見える星は金星(-4等)である。最も明るくなった時は太陽のそばでぽちっと白く見えたりする。つまり、アイソン彗星は日中でも見えるものすげぇ彗星に成長する可能性を秘める。
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昼でも見えた彗星、というのを検索すると幾つか出て来るが、写真が残っているのだと、最近ではマックノート彗星
(NASAギャラリーより)
だが、日本人なら何と言っても池谷・関彗星だろう。
(国立天文台太陽観測所サイトより。コロナグラフによる撮影)
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1965年にやって来たこの彗星は、昭和の前半生まれの方なら誰でもご存じ、及び、これで星に目覚めたという方も多いのではあるまいか。こいつは太陽ギリギリを掠め通ったため極めて明るくなり、満月を越えたとも言われる。
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で、実はどうやらアイソンも池谷・関の仲間であるらしい。太陽ギリギリを掠め通る(場合により突っ込む)「サン・グレーザー群」と呼ばれる軌道要素を持つものだ。これは元々超巨大彗星で、バラバラに壊れて同じ軌道上を回っているとされる。ひょっとするとアイソンは池谷・関と兄弟なのかも知れない。
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およそ彗星の光度予報は難しいが、目下のところ取りあえず気にすべきは、こいつ太陽に接近しすぎてぶっ壊れないか、というところであろう。
地球から見て太陽の向こう側を周り、そして戻ってきた時、生きていれば、夜明け前の日本の空に白銀のヴェールをたなびかせてくれるはずである。その時は2013年末。裏切られる可能性を念頭に置きつつも、期待しよう。
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天国の百武さん。吾子らがこの稀なるほうき星見られますよう、どうかお導き下さい。
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