under900
台風の強度種別「猛烈な」は最大風速55m/s以上を意味するが。
多く中心気圧900hPa以下まで発達した個体である。
そして、それは決して多くない。過去50年くらいはデータベースが整っているので出してみる。
(上画像クリックでデータベース本体)
米名或いはアジア共通名で記されているのでピンとこないが、
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・195822(IDA)狩野川台風
・195915(VERA)伊勢湾台風
・196118(NANCY)第2室戸台風
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人的被害が出たものとしては
・195313(TESS)
・195705(VIRGINIA)
・196420(WILDA)
・196604(KIT)
・197920(TIP)★地上最強の低気圧
・198210(BESS)
・198310(FORREST)
・199019(FLO)
・199810(ZEB)
計57個のうち、人的被害を与えたのは12。この確率をどう捉えるかだが、台風が日本に来やすい時期は発達しやすい時期と重なっている。
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今回の16号は
・201216(SANBA)
ちなみにこいつ気圧の変化を追うと
似たのが1953年13号TESS
つまり前例はある。
年次別「900hPa以下」発生数推移。温暖化なのに2000年以降急激に減った?ちなみに台風の発生自体減少気味。ただ、温暖化の正体は「熱の対流運動が激しくなる」ことを意味し、その点で台風も南の熱を北へ運ぶ循環の一部を構成している。上の「発達しやすい条件」がたまたま短くなっているだけかも知れない。それは今後別の時期に形成される可能性は当然ある。
1979年20号より強力、伊勢湾台風より巨大・高速、そんな台風がいつ来ないとも限らない。
9月16日前後は、枕崎台風、アイオン台風、などが知られる台風の特異日。26日は伊勢湾・洞爺丸・狩野川が被害をもたらしたやはり特異日。
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データは全て「デジタル台風」(http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/)による
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