いつもさむしんぐにゅ~【後】
「じゃぁどうすりゃいいんだよ」
はいはい。自分も技術屋の端くれなので「生み出す」苦しさは知ってる。一方でお話書いてて「生み出す」楽しさも知ってる。え?特許持ってるよ。年に一度の報奨金は妻に内緒の地道なへそくり←全世界に公開してどうする。
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それら生み出す過程は自分なりにヒントになると思っているが、まさか中身書くわけにも行かない。そこでここでは代替として、お話書いて行く上で必要になって「発明」した機器なりシステムなり書き出し、背景を紹介してみる。大きく二つである。
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・ハンディ生化学分析装置
・高速飛行帆船アルゴ号
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分析装置は妖精のエウリーちゃん
に持たせたもので、彼女のあずかり知らぬ人工合成物・変異生命体の分析用という触れ込みである。形状的には「ポケットコンピュータ」が元だが、スマホにサンプル収納用の引き出しを付けたものを想像して頂いても構わない。取り込んだ物体のSEM(電子顕微鏡)解析・DNA解析を行う。これは既にあるSEM・DNA解析を手のひらサイズ化した「倍半分」ガジェットと言える。
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アルゴ号は地球規模の救助ボランティアを高速で派遣するために設定した。船のみならず、救助に必要な機器・システムを考えドカドカ船に積み込んだ。書き出してみると。
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・光子ロケット
・慣性力中和装置
・光圧シールド
実際にはこの他に多数あるが、実用化されているものは省いている(ソーラセイルなど)
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こいつらを↓前記事の分類に当てはめる。
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・光子ロケット
「対消滅反応」で生じる光の圧力を用いる推進装置。原理器。現実には「理論上は可能だが」な代物。
・慣性力中和装置
急加速・減速でよろけたことがあると思うが、これが大きすぎると人体等が損傷を受ける。アルゴ号は迅速な移動を行うため非常な急加速・減速を行う。そこで、加減速で生じる力「慣性力」を相殺する仕組みを持たせた。具体的には球体を高速で回転させ、その遠心力で慣性力を中和する。原理器。
・光圧シールド
光子ロケットによる光子産生の原理を用い、船体周囲に光の圧力を発生、高速飛行中の空気抵抗低減、攻撃された場合のバリアとする。同時に、光を発生することから、「船がなければ見えるはずの風景」を作りだし、船自体の姿を隠す光学迷彩の機能も持つ。集大成系の仕組み。
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こんなもんか。
あほくさい言われればそれまでだが、どれにも共通して言えるのは「必要に迫られて」でっちあげた、ということである。必要は発明の母というがさもありなん、というわけだ。
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「おいオレサマ、これからの電機製品に求められる要素は何だ?」
「安い・簡単・便利」
部長はニコニコしてくれたが、これ往々にして「使いこなす喜び」がないのでオタク的はつまらんのである。ただ逆に言うと、「高い・複雑・面倒」を「安い・簡単・便利」に昇華させる技術こそ「必要」ということになる。
天ぷら揚げてて妻は言った。
「油跳ねる~熱い!」
「あげるタイミングが面倒」
「衣つけるの大変なのよね」
技術者諸君、日常の「当たり前」が「それで最高」なのかどうか、もう一度見直してみないか?
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