型に嵌めたがる
↓記事、学習障害?ネタに通じるが。
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将棋は不得手だ。
コマの動かし方知ってるが、陣形整えてこう、とか具体的なイメージがまるで作れない。一方で現在の仕事においては、一通り技術的に考えられることを検討し、確認ポイントを絞って実験なりを行う。これは逆に陣形整えてから攻めるに似ている。
ところがこれが上司陣にはお気に召さないらしい。「進んでないじゃないか」とこうのたまう。要は常に王手・チェックメイトを繰り出し続け、その反応を見たいと言うことらしい。攻撃パターンに束縛を加えてくるのである。スーパー戦隊の悪者じゃあるまいし。
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それ本当に正しいのか。
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良く書くが、お話を書くにあたってプロット(あらすじ)を立てたことはない。あらすじ書いて本体書くのは二度手間、という理由による。完結までスジ作っておかないと心配で書き出せないという意見は理解するが、そもそも完結しないような話はプロットの段階で完結しないのではないか?。必要なのは「完結するかどうか」早々に見極めるセンスであろう。
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さておき、実は今の仕事もそうした流れのままに任せている。計画通り遂行しようとすると、計画したところしか見ないで終わるからだ。いじり倒して疑問に思ったところを都度追求する、を繰り返している。「計画通りじゃないじゃないか」裏返して疑問だらけの設計を検認したのは誰さ。
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で、学習障害に戻るわけだが、「勉強の仕方」はその子それぞれじゃあるまいか。教科書通り進行しないと遅れ?バカ言っちゃいけねえよ。あのね、結果や事実を全部知った結果、一つの結論にたどり着くって道筋の子もいるの。「月の裏側は見えない」距離と大きさと海とクレーターとそれらの名前と探検の歴史と着陸したアポロの号数と持ち帰ったサンプルの両とその主成分とその由来と地球との差違とそれを説明するための月の成り立ち諸説と結果の重力アンバランスと生み出された距離と回転の法則。従って月の裏側はこっちに向かない。こうなる。で、人に説明する時は海の多い方が重いからそっち地球に務照る方が安定するんでそこに落ち着いた。こうなる。
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恐らくだが、こういう「まず事実があり、それを説明する方法を考える」が人間の思考法の基本だったはずだ。それが「まず、理屈があり、それに基づいて行動する」ようになったのは、アインシュタインの頃からじゃあるまいか。例えばニュートンは「地球上のものは落っこちるが、月が地球に落っこちないのはなぜだ?」からスタートし、運動する物体の位置を小刻みに式で表現(微分方程式)することから、運動方程式、万有引力の法則に至ったが、アインシュタインは「大きさゼロで重力無限大」を意味するワケワカラン方程式を先に完成し、応じた物体(ブラックホール)が後から見つかった。以降、日本人がノーベル物理学賞をポコポコ(!)取ってる世界は理論先行、事実が後だ。26次元で振動するプランク長さのヒモ。さぁ見つけたまえ。
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これがうまく行ったせいか、偏重されるあまり「事実に基づく」が軽視されちゃ無いか。「実験結果がシミュレーションと違う?実験がおかしい!」こう怒り出したアホ上司に巡り会った人は少なくあるまい。そして見よ、5ゲン主義とか言うバカバカしいスローガンに落とさなくちゃいけないとか、もうその時点で事実が見えてない証左ではないか(原理原則現場現物現実。ゲンの字5つで5ゲン主義)。
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家電が売れないとかヒーヒー言ってる各社よ。貴社らは市場の有り様が変化して行く「現実」が見えていたか?
そして学校の先生よ、あなたのクラスの子ども達は「みんな普通」か?
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普通ってのは、ネガティブな言い方をすれば「ありきたり」だ。
「みんなちがって、みんないい」(金子みすゞ)
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