正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し【1】
少なくとも「生存する権利」を確保するための戦闘は太古より繰り返されてきたようである。縄張り争いである。ただ、国土から得られる恵みをあまねく交易できる仕組みが整って以降は、少なくともそのレベルの戦闘は減じた。神話が語る国土創成はこの辺を意味しよう。
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比して海外からの侵略、を考えた時、海洋の存在は大きな障壁となった。太平洋では距離があり、日本海は流れが速い。古代の船舶で横断できる状況になく、半島から対馬侵略の試みがあった以外は、明確なのは元寇になるようである。最も仮に「神風」が生じなかったとしても、元の侵略が成功したかは疑わしい。彼らは侵略に要する物資を半島から供給し続ける必要があるからだ。闘うための準備に闘う以上の労を要する。
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中世大航海時代・植民地主義の時代にあっては、その屈辱を受けなかったアジアの国体はタイと日本だけ、と言われる。日本の場合引き続き海と船舶の関係もあるが、もう一つは鉄砲の普及を見知った侵略者が恐れをなしたという説もある。船しか手段が無い以上、集中砲火を喰らうのはそれこそ火を見るより明らかだからだ。
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日本は国土と国民性が強固に結びついた特殊な国体である。国土が人を育み、育まれた人は国土を愛した。この循環の結果、自然と共に生きるという、それは地球生命としては当然の有り様なのだが、人類としては他に類を見ないバランスと自己完結性を有するに至った。ガラパゴスの人間版まさにそのものである。あの震災をして、当初「怖い」と思っても少しして「なにくそ」に変わった方は多いはずだ。地震も、津波も、台風も、日本人ならDNAに書いてある。そのスイッチが入った証左なのだ。その点でフクイチに即座に海水をブチ込まなかった政権と東電の責任は重いどころの話では無い。まさに神々からの授かり物である国土を汚したのである。あなた方は国賊だ。ちなみに同じく神からの授かり物と定義して自然の恵みを食ってる連中いるが、彼らは象徴化された人格の神に感謝しこそすれ、自然そのものに還元しようとしない。日本人は自然そのものを神と捉えているから神たる自然に還元した。クジラを食うな?自然を守れ?どの口が言うかおこがましい。太古大森林だった欧州をハゲ散らかしたのはどこの奴らだ。
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(つづく)
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