笹子トンネル崩落す
なんということ。
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良く書いているが、東名間の東上西下は中央道派であり、笹子は道程のマイルストーンである。ココを越えれば八王子まで40分。よらず良く通った場所で、談合坂が2車線の頃はよく手前でラッチ渋滞にはめられた。
こういう断面をしており、円形断面にこのように平板を並べて天井にしている。
その平板がこのように落ちたのである。この下に埋もれ、そして燃えたとのこと。
遭遇したNHK職員氏のインプレッサである。同氏は崩落し始めるのを見てアクセルを踏んだとのこと。賢明でありクルマの方も応じた性能であったからこそ逃げ延びたと言って良い。
自分が同じ状況に陥ってもおかしくはなかった。
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原因現時点で色々言われているが、地震記事を書いてる身として、同トンネルを施工した飛島建設の実績ページが気になったので紹介したい。
(クリックで当該ページ)
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「途中に200mもの区間にわたる破砕帯(自然の力で岩盤が乱され、壊された状態)に遭遇し、粘土化した地山と毎分6トンもの湧水に見舞われた難工事」
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破砕帯
言わずと知れた原発の下で見つかって断層かどうかと取り沙汰される土中構造である。
そこで今度は断層図鑑を引っ張り出してみる。
「新編・日本の活断層」より
赤丸がトンネル。そばに点線(断層と推定される部分)がある。断層は筋一本ではなく、複数の筋が集合して全体を成すことが多い。その筋のうちの一本が破砕帯としてトンネル内にあった可能性は否定できない。また、日付の入った○があるが、ここは過去の震央である。但し深さは分からない。
言えることは、「力が掛かれば動く余地は充分にある」
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東北地方太平洋沖地震、およびその後の富士山に関わる活動で、このトンネルに何らかの外力が加わった可能性は否定すべきで無いだろう。応じた変形の有無や修繕の必要性確認は、他の道路・鉄道トンネルで急務なのではあるまいか。
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犠牲になられた方に祈りを。
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アクセル?
投稿: 通りすがり | 2012年12月 3日 (月) 04時06分
>通りすがり氏
崩れてくるのが見えたので加速して逃げた。そうです。
投稿: すのぴ@キュアカイシャイン | 2012年12月 3日 (月) 19時33分