ブログでレビューを書くならば
家電やオーディオや電車(!)のレビューを時々書いている。
一度だけ、「試用ライター や ら な い か」みたいなメールを貰ったことがある。が、「誉めるだけ」が条件と書いてあったので無視した。それはレビューと言わない、ステマというのだ。
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「良い」にせよ「悪い」にせよ、理由を説明できるものでないとダメだと思う。そこから説得力が生まれるし、メーカに改善意欲を与える。逆に言うと論無く誉めたりけなしたりは無視される。どころか、読み手に怪しいという印象すら与え、書き手の価値を下げてしまう。昨今の芸能人のネットオークショントラブルなどその典型だろう。自ブログを広告塔にする代わりに30万もらえるらしいが、その30万の代償にどれだけのプライスレスを失ったか。
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「良い」「悪い」は主観である。何が「良い」か人それぞれ。だから理由が書かれていないとどこが「良い」のかピンと来ない。悪いもしかり。例えば時々出してるTEACのDAコンバータだが、オレはサラサラした流るような音になるのを良しとしているが、密度が無くて悪いと評す人もいる。同じ指標でも人により評価が分かれる。
あと多いのが「好き」「嫌い」との混同だ。
例えばオレは鉄道模型「マイクロエース」が「嫌い」だが(書いちゃったよこの人は)、動力は随分「良く」なった。大きなフライホイール載せているのが効いているが、その前にモータ回転子のダイナミックバランスをちゃんと取っている。ただ、レリーフみたいなディテール表現と容易に分解できないのは相変わらずで、ゼロよりマイナス。一方で「グリーンマックス」は「嫌いじゃない」が、動力は「くそ」だ。2個モータの相性問題、集電と粘着に効く質量の不足、油が固まる、集電系の接触部分も化学反応で酸化膜が出来るらしく、月単位で置いといた場合、線路に載せてサッと走った例しがない。
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「嫌い」を「悪い」と書いてしまえばただのネガキャン、逆ステマだ。ステマと同じで結局同意は得られにくい。
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メーカの中の人が市中ユーザの生の声を欲しているのは確かだ。ガンガン書いていいと思うし、しかし、理由を付けてくれると嬉しい。案外、メーカの人が「当然」と思ってることが、市中の人には「なんで?」だったりすることも多いからだ。
そして、それが、日本製品をさらにチューンナップするニヤリ ( ̄ー ̄)
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