花粉症対策2013
花粉症歴も30年になると、
「新しいクスリが入って来ましてねぇ」
ということがままある。そんなことを繰り返してると「今年はどんなクスリが出てきたかな?」と妙な新鮮みを持って病院に行くことになる。殆ど病気である←病気じゃねぇか
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2012年はシーズン途中で引っ越したことと、さほど強い症状が出なかったこともあって、引っ越し前にもらった薬でシーズンの大半を乗り切った。
さて今年は、なわけだが、自宅アパートから徒歩1分、妻子かかりつけの内科が「アレルギー科」も持ってることがわかり行ってみた。
「症状は?」
「まだですが、そろそろ始めようと」
「花粉症はいつから」
「30年ですね」
大抵の医者がこれだけの会話で来院目的を理解する。いや判ってくれないと困るわけだが。
「じゃぁ予防的なクスリと、実際症状が出ちゃった場合の頓服的な点鼻薬出しときますね。それでもムリならまた考えましょう」
「は~い」
で、データが欲しいと言うことでIgE抗体(アレルギー反応の強さの目安)調査のため血を抜く。
「ギョーガ位で」
「ベッドにどうぞ」
さてクスリである。ちなみに、医者は出入りしてるクスリの業者があって、それに基づいて選定される場合が多いようである。
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●ザイザル
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グラクソ(カタカナで書いた時の音感どうにかなんないか)のヒスタミンH1受容体拮抗剤。
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ヒスタミン→肥満細胞から放出される化学物質。
肥満細胞→鼻粘膜などにいる細胞の一種。肥満というのは顕微鏡での見た目がデブだから。こいつの表面にIgEが存在し、IgEにアレルギー源物質(スギ花粉等)がくっつくと、肥満細胞にヒスタミンを出させる。
IgE→免疫グロブリンEというタンパク質。身体が健康の敵(と判断した)タンパク質に対して生成する。花粉症は花粉専用のIgEが大量生産されると発症する。
H1受容体→体内にはこのヒスタミンを「カギ穴」のように受け止める「受容体」というのが何種類か存在している。このうちのH1受容体という奴は、ヒスタミンを受け取ると、血管拡張や血管透過性亢進、気管支収縮などの作用を起こす。くしゃみ・はなみず・なみだぼろぼろはこれによる。
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つまり
花粉が肥満細胞上のIgEにキャッチされる→肥満細胞ヒスタミン爆放出→H1受容体にヒスタミンが結合→へっくしょん!
こういう仕組み。で、「H1受容体拮抗剤」は、あらかじめH1受容体を塞いでしまうことにより、後からヒスタミンが来ても入り込めない状態にしてへっくしょんを抑えよう、という考え。で、H1受容体というのは当然途方も無い数体内にあるので、シーズン開始前からクスリを飲み始めるのが効果的と。
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「「ザイザル®」は、既に国内外にて豊富な販売実績と臨床経験を有する持続性選択H1受容体拮抗・アレルギー性疾患治療剤であるセチリジン塩酸塩(製品名:「ジルテック®」)の光学異性体のうち、より強い生理活性を有するR-エナンチオマーのみを光学分割により生産したものです。ヒスタミンH1受容体に安定して結合し、セチリジン塩酸塩の約2倍の親和性があることから、効果的な抗ヒスタミン作用が期待できます。」
(グラクソサイトより)
光学異性体……鏡に映したように反転してるの意。そこが変更点。そして、より効果的にH1受容体に先回り、1日1回でよい、眠気がジルテックより少ない、が進歩点。
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●エリザス
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「エリザス®点鼻粉末200㎍28噴霧用」は、ステロイド薬を有効成分とした製剤粉末を、14日間分噴霧器に充填した定量噴霧式残数カウンター付き点鼻粉末剤です。(日本新薬サイトより)
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はいはい。ステロイドと書いてあるところで、たちまちの症状に対応した消炎剤だとわかりますね。機序の説明はウザいので省略。
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この結果、今飲んでる薬は腰と精神安定・入眠、そしてこいつで合わせて9種。オレ\(^o^)/オワタ
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