Back to Made in japan
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…何?「V6」のはこれのカヴァーだよ。っつーかAvexが連中のために作らせたんだが。
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ひんぬー課3年離れて戻ってきて、まず気付いたのは日本メーカーの海外移転、海外メーカー部品の採用が増えたこと。誰のせいだろうね。
でもまだ前者はいいのだ。現地に日本人スタッフがいて然るべき指導をしている。
問題は後者だ。何か不良が出て、回路も製造ラインも客先もOKとなって「部品やろ」と文句を言うとまずこう返る。
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・使い方が悪い
・偶発故障だ
・日本メーカーと同じ材料、同じ機械で作っていて壊れるわけがない。壊れているのは機械だ。
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そうなるとネチネチ論破して行くことになる。
使い方:仕様の範囲だ。ハンダ付けの温度もこうだ
偶発故障だ:グラフ見ろ、バスタブカーブと比べてどうだ
日本と同じ:
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問題はこれである。どうも彼らは「ニッポン製はコワレナーイ」という印象があるらしい。確かにクルマでも日本の中古車の方が高いとか良く聞くし、ブエノスアイレスに行くと「営団丸ノ内線」や「名古屋市交通局東山線」の電車が動いている。こいつら昭和40年代の車輛だが現地好評だそうだ。
一方で新幹線(フル規格)は事故遅延でも無い限り絶対に夜の0時から朝6時は動かさない。この間に摩耗やズレをメンテナンスするのである。誰がどう使っても一定の品質を発揮するのが日本製の特徴だが、その裏にはこうした調整気配りが存在している。
加えて対象が細かいと僅かな差や狂いが覿面に効いてくる。実物の鉄道で線路に綿埃が載っていたところで何の影響もないが、模型の車輛がこいつを巻き込むと動かないどころか分解大修理である。
日本の製造機械と日本と同じ材料、に加えて「日本と同じ気配り」が配合されないと「ジャパン・クオリティ」は出て来ないのだ。
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「ここ摩耗しますが見てますか?」
「メーカーが100万ショットまでOKというから・・・ごにょごにょ」
「ショット圧力は?顕微鏡写真での比較は?治具で初期値出してますか?治具自体の校正は定期的にしてますか?潤滑油の粘度はトレンド取ってますか?接着剤の鮮度管理は?」
大体、この辺で、ぼろを出す。
でも、それで間違いを認めるならまだいい方。
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殆どは、そうやって突っ込むと、無視し始める。
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円安だ。もう一度日本に戻ろう。
気配りの集合体。それがmade in japan
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