日本語論理トレーニング、をまず親が試す
【冒頭の能書き】←これがあるのは長いネタの証し
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娘は「物事を順序立てて説明する」とか「要約する」というのが不得手である。ちなみにこの両者は一見すると異なる内容のように見えるが、順序立てて説明できるということは事象を応じて理解していることを意味し、従って要約することも可能である。相補的というか必要十分条件の関係にある。
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それはさておき
そんなわけでこんなの買ってみた。「日本語論理トレーニング 小学5年・基礎編」(画像クリックであまぞん)
ここに至るまでの経緯を順序立てて説明するとこうなる。うちやえゆかさんを支持しているのは書いてる通りで→出演しているラジオのパーソナリティである歌人の笹公人さん(@sasashihan)を知る→笹さんより出口王仁三郎の番組があるとのツイートを見て番組見て記事書く→過程で王仁三郎のひ孫にあたる出口汪(@deguchihiroshi)さんとその仕事を知る→へーこんな本あるんだ、そんな流れ。ちなみにうちやえさんの前にはプリキュアがあるわけで、「繋がり」がどう展開するかワカランという典型例。
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戻って、まず親が目を通してみた。難しすぎてもしょうがないからだ。結果、ニヤニヤしてしまったと書いたら当の出口さんはどう思われるだろう。
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【親の感想】
ニヤニヤは2点ある。まずその1から
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ニヤニヤその1「必ず、ちょっと考える」
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一般に教科書の問題は例題があって、第1問はその内容をコピペ的に当てはめれば出来るようになっている。ところがこれは次の2点でデメリットがある。まず「あ、解けた、簡単じゃん」という一知半解を生んでしまうこと。考えず答えが出るので「自分はこの単元を理解した」と思い込んでしまうのである。次に「公式を当てはめる」だけで良いと思い込んでしまうこと。良い例が面積や体積。こいつら求め方の機序(厳密には積分)さえ知っていれば実は公式など覚える必要ないのだが、盲目的にこの形はこの公式を使おう、という覚え方をすると、ちょっと難しい問題が出たときに「工夫」ができない。当然、これらでは身につかない。
比してこのテキストではいきなり考えさせる。もちろん、容易と言って良いレベルであるが、「考えて、解く」プロセスを必ず通過させる。これは思考力のスタートであると同時に自力で溶いた精鉱体験に・・・わはは、自力で解いたという成功体験に繋がり、自信のタネになる。
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ニヤニヤその2「絶妙なレベルアップ」
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問いかけの構成はこんなあんばい
問題文から抜き出したのが答え→問題文をいじると答え→選択肢から当てはめ→自分で考えて文を継ぎ足すと答え(作文が含まれ始める)→と、次第に回答者の裁量にゆだねられる部分が増えて行き、最終的には要約した結果や、順序立てて説明する文章が答えとなる。こうして「論理的思考」能力を獲得できる。無論、成功体験が次のページをめくる力を誘導していることは言うまでもない。
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文章のみならずマンガのワンシーンも使われており、子供の心に寄り添っていると言えるのではないか。
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【使い方】
向上心のある子なら与えて放っておけば自分でバリバリやるであろう。ちなみにこの本の紹介文等を読むと「中学受験に備えて~」云々とあり、かなり高度な水準を目していることが覗える。
し、か、し。
ウチでは授業バックアップ目的で塾に通わせていることもあり「更に勉強しろ」という意味合いでこれをやらせるつもりはない。むしろゲーム感覚で、「これどう思う?」とつきっきりでぼちぼち進めて行こうと思っている。冒頭が「ちょっとやってみ?」で充分解けるからだ。もうすぐ5年生になるので5年用を買ったが、2月4年生の現時点でも最初の部分は解けるであろう。ウチでは「興味を持つかな?」というテスト的な意味合いでアニメ見せたり本を読ませたりしてるので、その延長線上で見せてみようと思っている。
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経過と結果はボチボチ。これは急がせちゃいけないパターン。
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