林ももこ×アキュフェーズ+STAX
よく考えたら彼女の板をこの組みあわせでレビューしたことはないのであった(さらっと書いたことはある。ガッツリは無い)。
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「ハスキーヴォイスの癒し系」・・・一言で言えと命ぜられたらこう書くが、それは表面的な物言いでしかない。
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コクーン(COCOON)・・・すなわち「繭」と表現してみようか。え?閉じこもっている?いやいや。
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声に包まれる。柔らかく、しかし強く包まれる。
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彼女は「フレッシュプリキュア」のエンディングや猫又マスター氏のゲーム曲など歌っているわけだが、テンポが速くてキャッチーなのはある程度支持得られて普通である。
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比してゆったり流れる楽曲で「聞かせる」。声の音域自体は広い。重心が低いからハスキーと言われるだけ。鋭い高域がスパークのように混じっている。
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実は録音の質自体で言うと正統2チャンネル再生したときにピンポイントなヴォーカル定位にならない。その代わりSTAXで流してやると頭の真ん中、思惟を紡ぐとき言葉や映像が並ぶその位置に彼女が語りかけるように歌う。ちなみにこの効果はイヤホン(カナル式含む)では駄目で、普通のヘッドホン、あるいはスピーカーで頭を挟むように聞くと類似効果が出る。ある程度「面」で音を出してやってそこに自分が包まれるようにすれば良いのだ。文字通り「繭」である。
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そして寄り添いつつも前向きでくじけないリリックは、あなたに翅(はね)を与えてその繭から羽ばたかせるであろう。成り行き上ライブでは男性の姿が目立つわけだが、女性ファンが増えることを願ってやまない(なので、男性諸君はライブでは紳士であること)。
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