名古屋人として来るべき東海地震に備えて【8】
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南海トラフ巨大地震が起きたとき、名古屋では何が起こるのか。
3.11後に公開された震度予測を示す(出典1)最悪値とされており、名古屋は震度6強である。まぁ妥当な予想である。
揺れ方はどうなるか、順番はさておき、東海・東南海・南海の震源域が次々に動いて行くので、強弱を繰り返しながらゆらゆらと揺れ続ける。3.11で震度7を記録した築館、および東京の地震計データを参考に示す。
(築館)
(東京)
いずれも出典2。
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築館は東北地方の方なら、東京は関東の方なら、実際体験されておれば首肯されよう。動画でも顕著だが、一旦収まってまた強まったのが東北、このまま収束するかと思ったら更に強くなったのが東京である。そしてそのまま震度4以上が3分。揺れそのものは6分を過ぎて尚続いている(恐らく最初の余震と繋がっていると思われる)。名古屋では東海、東南海双方の震源に近いことから、築館に近い状況となろう。築館では震度5以上(ガラスが割れたり不安定な家具が倒れる)が1分半続いている。
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それが名古屋を襲うのだ。一体何が起こるのか。
(出典1)
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名古屋の建造物は戦争、および伊勢湾台風で大きくリセットされている。更におおむね名城線より内側は昭和後半以降の建物である。ガラスが割れる等あろうが、倒壊などは阪神・淡路大震災ほどにはなるまい。但しその外側は古い住宅が狭い街路に建ち並んでいる。瀬戸線使いの旨は良く書いてるが、元は長屋で切断して新築(以前の長屋が部分的に残っている)もよく見る。それらの倒壊、そして火災は免れまい。
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名古屋は再開発された名古屋駅・栄・金山などは大きな被害に至らないが、その周辺を倒壊した建造物と火災の炎が取り囲むことになる。
(出典3。ここには東南海地震のバージョンもあるのだが、余りに甘いので一番震度の大きい「濃尾地震再来想定」を使った)
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「ちょっと待て。じゃあどこに逃げればいいんだ?」
仰せごもっともである。どうすればいいか、書きたいのだが、まだ結論に行くには早すぎる。
ひっきりなしに余震が訪れ、そして
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津波が来る。
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