毒々しい話
リシン-。
トウゴマの種子(蓖麻子:ひまし)から抽出される成分。
.
輸出令1項(13)軍用の細菌製剤、化学製剤若しくは放射性製剤又はこれらの散布、防護、浄化、探知若しくは識別のための装置若しくはその部分品
.
の「化学製剤」該当。すなわちこれ存在自体「化学兵器」。植物の種なのにどんだけ?という気がするが、細胞中のRNAを切ってしまうそうな。で、生命が維持できないと。ちなみにオバマ宛に封筒入りで送りつけられたそうだが、一見セコいようだが実は攻撃手段としては正しい。粉末がぶわっと広がって肺胞の奧に吸い込まれたら最後、解毒剤はないし肺を全部切り開いて取り除くことも出来ないからだ。
.
生物由来の毒物としては、他にトリカブト(アコニチン)、フグ毒(テトロドトキシン)が知られる。こいつらは簡単に言うと細胞膜を破壊する。フグ毒はアカハライモリにもある?あらら。
.
ちなみに毒と言えば放射性物質で名高いプルトニウムも「放射線ブッ食らって死ぬか、それ自身の重金属中毒で死ぬか」区別付かないほどの猛毒である。鉛もそうだがこいつら重金属は酵素に率先して結びつき、酵素本来の働きを阻害する。
.
日本に「毒虫」「毒性生物」は少ない。しかし、毒物そのものは身近にゴロゴロしている。
.
ニヤリ ( ̄ー ̄)
« モノ作り・考 | トップページ | 名古屋から見た東京 »
コメント