心意気は買う2013
さてそのタイムサービスで買ったPCだが
このやうに「sound by YAMAHA」の文字が入っている。この辺の背景はネットに記事があって。
(クリックで当該記事)
「FR-Port」という技術が入ってるんだって。少し引用。
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・スピーカーの内部にバスレフポートを配置。その形状も、側面から見るとまっすぐだが、上から見ると両端が末広がりになっている。
・黄色い部分の空気のバネと青い部分の空気の質量でヘルムホルツ共鳴を起こす。このバスレフポート形状は、気流が自然に横方向に向かうので、ポートのなかで気流を広げて押しつぶす感じになる。そのため、空気はポート内部で振動し、ポート開口部には空気流が出てこなくなる
・FR-Portはスピーカーユニットの近くに開口部を設けることができるため、ほぼ同じ場所から音が出るよう設計できる
普通のスピーカーと比較してみましょう。こいつはDS-200Zで、穴ぼこがそのバスレフの口。
こっちはその後釜のヤマハNS-F500。穴ぼこ尻にあいてる。このF500を寝かせて小さくして、穴の位置をスピーカユニットの位置に持ってきて、管の形状を工夫した、ということになる。要約すれば。
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「FR-Port」はともにヤマハの社内イノベーション発明賞を受賞しており、高く評価されているとのこと。
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まぁ、聞いてみましょうか。
ソースはこれ。
アニソンと馬鹿にするなかれ。うちやえさんの声は張りと輝きがあるので、バックトラックが低音から高音までメガ盛りしてある。ふんだんに楽器使って対峙できるヴォーカルであるとともに、システムのバランスが取れてないと良い音にならない。加えて何せ本人の生歌を聴いているから本当の音が判っている。
あっはっは(^^)
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で、評価しよう。
(1)PCのスピーカーシステム
結論から言おう。こいつは、ようつべや圧縮音源でポップスを聴くための、逆に言うと、HiFiソースを応じた音質で聞くには苦しい。時々書いてるポータブルの再生用ドック並の音をよくこのサイズで出しました、と書こうか。貼り付けたようつべ再生するとシャリシャリで軽く、少しかぶりがある。このかぶりがバスレフで頑張って伸ばした低域ということになるか。同じ音をCDフォーマットのフルビットで再生すると情報量は増えるがややざらつく。
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記事引用しておいてけなしているようだが、普段、普通のオーディオコンポーネントで聞いているわけでどうにも仕方がない。最も、PCに多い「とりあえず音が出る」とはレベルを異にする。「だからって期待しちゃいかんで」が妥当な言い方か。
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ただし。
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(2)イヤホン再生
これむっちゃ評価しておく。普通、PCのイヤホン端子に突っ込むとジーとシャーとピーのノイズの嵐に襲われる。半導体がジタバタオンオフ繰り返してる機械なのでそれは至極当然なのだが。
こいつ、ノイズ感じない。つまり、再生送り出しとしての素性はとても良い。
ウォークマン用のイヤホンEX700を突っ込む。低域少し足りないのと、高域に意図的な持ち上がりを感じるが、他は充分である。スクショ画面のようにXアプリなどグラフィックイコライザ持ってるデバイスならいじって好きに合わせれば良い。ブリリアントできらびやかなうちやえゆかのスプラッシュ☆スターだ。
でも、満点はあげられない、とも書いておく。大型ヘッドホン、ATH-A900をドライブし切れないのだ。反応が鈍く低域の伸びもない。が、ノイズが聞こえないPC音源は貴重といえる。
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(3)結論
70点やる。減点30はだったらヘッドホンアンプもう少し頑張れという点と、スピーカのチューニングは帯域欲張りより素直さの方に振って欲しかった、という点。ただ、この辺はイコライザ等で積極的に補正して追い込めばいいだろう。何せノイズが少ないのでかなり大胆にいじれる。
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音質二の次のこの時代で、音質を考えに入れないのが普通のハードウェアで音質に気を配った。その心意気を買う。なおこのヤマハのユニット、後継機も搭載するようなので、ポータブルに吐き出すための曲選びなど、楽しくできるだろう。
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