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2013年5月 8日 (水)

アトランティス?

大西洋を「アトランティック・オーシャン」(Atlantic Ocean)と呼ぶのは、この幻の大陸と同様、デカい=巨神アトラスによる。で、大西洋の海底から花崗岩性の陸地痕跡が出てきたとして、アトランティスの証拠として騒ぎになっているのがここ数日である。
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花崗岩=陸地と直結するのは、花崗岩が「火成岩」(火山噴出物)のうち、「ゆっくり冷えて固まった際にできる」タイプだからである。海底火山じゃ海水ですぐ冷やされる。「ゆっくり」は冷えない。こういう理屈による。じゃぁ過去ここに陸地があって沈んだのか?
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海底が盛り上がって陸地になった例は幾らでも見つかる。大理石はその筆頭で貝殻の化石が含まれいるのは良く知られているし、ヒマラヤに見られる「イエローバンド」も過去海底で積み重なった地層である。ちなみにここはインド亜大陸がユーラシアへ衝突する際に海底がしわ寄せを食らって飛び出し、8000m級に盛りあがった場所である。地図で見るといかにもシワが寄っているように見える(中国内陸の地震はこの影響による)。
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沈む方はセンセーショナルな書き方をされる方が多い。アトランティスがそうだし、聖書に出て来るノアの洪水、日本の「冠島伝説」もその類だ。ただ、木曽川河口にあった小島が大地震による地盤沈下と津波で没した等は確実な文献証拠が残されている。陸地埋沈はないではない。
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が、アトランティスもそうなのか?となるとちょっと難しかろう。大西洋は元々「ゴンドワナ」という超大陸が地下からのマグマ吹き上がりによって引き裂かれ、広がり、海水が流入して形成されたものだ。従ってむしろ、過去のゴンドワナに噴出して形成された花崗岩が、のちの大西洋拡張に伴って海底に没したものと考えた方が自然という結論になる。しかもそれは億年単位のスケールであって、「1万2千年前」に「一夜にして」とされるアトランティスに結び付けるのは苦しい。
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「花崗岩ぽく見える」だけであって、実際に花崗岩かどうかはサンプルを採取しないと判らないし、仮に花崗岩であってもこうやって合理的に存在を説明できるロジックは素人でも用意できる。従って、その地に陸地があったかと言えばyesの可能性はある。ただそれは億年単位の過去であって、伝説のアトランティスではない。
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多分ね。

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