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2013年6月21日 (金)

子宮頸がんワクチン【4】

●子宮頸がん発生のメカニズム(承前)
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前回HPVのDNAのE6とE7の働きについて書いたが、これらの試み(企み?)は失敗の方が遙かに多く、HPVのDNA飲み込んで人体細胞が増殖サイクルに入るのはむしろまれなようである。じゃぁ何がきっかけで?という問いが当然出るのだが、
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「しかもほとんどの例が数カ月でウイルスDNAが消失し自然に治癒する。CINⅠ, CINⅡから浸潤癌に至るまでには数年~数十年を要し、がんに至るものは稀である(約10%)。HPV持続感染によるE6, E7の高発現、そしてこの間に、p53の機能抑制に伴い、様々な遺伝子異常が蓄積され最終的に子宮頸癌を発症すると考えられている。」
出典:http://www.eiken.co.jp/modern_media/backnumber/pdf/MM0705-01.pdf
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「HPVのE6,E7の発現については以上のような細胞内の機能抑制,および細胞外からの発現抑制機構の存在することが示唆されることから,子宮頸癌発癌にあたってはこの抑制機能の制御からの逸脱が生じ,その結果としてE6,E7の発現亢進に至るという機序が考えられる.ただしこの機構の詳細な解析,およびその制御からの逸脱機序については今後の検討課題である.」
出典:http://jsv.umin.jp/journal/v52-2pdf/virus52-2_287-293.pdf
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回りくどくて判りづらいが、要は細胞内外にガン化を防止する仕組みがあるのに何らかの原因で外れてE6,E7が働き出すのだろう。一つはず~っと居続けて数年から数十年かかってガン化するものだ。である。なお、この他に病気等で免疫力の低下している場合にガン化が進みやすいようである。
以上より、二つの決定的なことと、一つの判っていないことが書ける。
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・通常、免疫力で防止される
・がんとなるには数年から数十年要するのが普通で、その確率も10%である
・免疫力が働かなくなる仕組みは判っていない

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●子宮頸がんの増殖
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以下はHPVが複数の障壁を乗り越えて自らの増殖を成功させた場合の話である。実は怖い。
Dame
出典:http://www.eiken.co.jp/modern_media/backnumber/pdf/MM0705-01.pdf
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画像中「情報」は「上方」の誤記である。この図の言いたいことは、「皮膚の出来方」を念頭に置かれると一発で理解できる。皮膚は奥の方で作られ、分裂しながら表面へ出て来て「垢」としてはがれ落ちる。HPVはこの流れに自らを載せるのである。皮膚と共に増殖し、皮膚と共に表へ出て来て、皮膚と共にはがれ落ち、ここで垢なら細胞としては死んでいるが、HPVはこの段階でも生きており、周辺に広がって行く。この段階ではE6E7は大量に出来上がっており、人体の免疫力を越え、「がん」として周囲に広がって行く。
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次回は「ワクチン」の狙いについて。

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