福島県中通り
白河の関を時速275キロで突き抜けるとそこから陸奥福島である。
先は通過しただけだが、今日はここが目的地である。
郡山、震度6強。
新幹線を降りて駅前は東京近郊のターミナル駅を思わせる。
店の名前は東京でもよく見かける。
2年前の過ぎた過去のことのように思われる。
「ホテルご案内します」
駅前広場を横切って少し裏手に入る。
街路のタイルがずれたまま。
居酒屋の壁が崩れ落ちたまま。
ホテルは全国チェーンだが内装は新しい。
「天井が落ちたりエレベータが使えなかったり、1ヶ月ほど営業できませんでした」
すなわち復旧に伴ってリニューアルした。
ここには自分の業界に属するある会社の工場がある。
建物倒壊し、そこから製造装置を掘り出し、食堂に据えて製造を再開したという。
実は2年でようやく表面上のリセットが終わった、だけではないのか。
今回仕事する取引先はフクイチからの距離により、復旧作業着手すら遅れたという。
会食の話題はおのずと地震。
「次は東海ですね」
その通り。
早く察知し、備えをしておき、すぐ動けるよう訓練しておく。
明日仕事が終わったら、お土産沢山買って帰るよ。
そのくらいしか、出来ないから。
それでもある程度、足しになるなら。
この太陽が毎日少しずつ違ってきますように。
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