にぎにぎしきイヤホン見参~ソニーMDR-EX1000~
・・・重たくて難しいネタを扱っているので中休みをかねて主題を投下。
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現状ウォークマンを聴くのに使っているのはMDR-EX700で、購入してかれこれ4年半になる。MDプレーヤではバランスがイマイチでイコライザーを使っていたが、半導体のウォークマン(A857)に代えてからはむしろ相性が良く、そのままずっと使っていた。
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が、ここに来て不穏な兆候が出始めた。明らかに高域の伸びが落ちてきたし、ケーブルの根元が切れそうな感じなのだ。
で、ポチッた。
MDR-EX1000。発売が古いので次々扱い止めている。定価さておき現状ソニーストア通販で49800円とか。当初ジョーシンで注文したが、なかなか届かず、キャンセルしてアマゾンからぽちったらジョーシン担当で2日で届いた。ワケワカラン(まぁアマゾン用の固定在庫ということだろうが)
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ラニラニチュッチュ
オープン。まぁ大げさ。イヤピースは各サイズと、「ノイズ対策仕様」とされるウレタン充填の2タイプがある。で10種類と。まぁいいや聞いてみよう。エージングはしてない。
「まかせて!スプラッシュ☆スター」
優等生で素直、という印象である。EX700比何か特性が伸びたとかは感じない。ただひっくり返してEX700は「作った」音に聞こえる。
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ちなみに取説やソニーのサイトにはこうある。
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「1台1台精密な測定を行いながら、音響抵抗素材の定数調整を手作業で実施。理想的な特性を得るために厳しい音質管理をクリアしたものだけを出荷しています。精密管理された音響調整部品と独自開発の音響調整機構による無段階の微妙な定数調整によって、これまで以上に高い精度で音質を管理します。」
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こういう抽象的な書き方嫌いだが、構造写真からいじってるのがどこか判るし、電気的に特性を見てるということだけは確認できる。「なんちゃらマイスターのチューニング」よりはマシだ。
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少し音量突っ込んでみよう。ウォークマンフルボリューム。
音割れやバタつきはない。700比インピーダンス2倍なので割れるほどの音量にならないのは当然と言われそうだがまぁ確認まで。但しここまで突っ込むと低音が出しゃばる。中低域が持ち上がって上に向かってだら下がりという傾向を示す。この曲のヴォーカルの二人(五條真由美・うちやえゆか)ではバランスが崩れる。ウオークマンのアンプ-EX1000というシステムとしてそういう性質になるということだろう。常用域(ボリュームの数値15くらい)なら問題ない。あ、フルボリュームは常人が聞く音量じゃ無いので真似しないで頂きたい。
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次に画像は無いがハイレゾ音源である渡辺香津美さんの「GRACIM」を聞いてみた(DSD2.8MHz)。ハイレゾはスピーカー再生する範囲では通常CDと劇的に聞こえ方が変わるが、そういう圧倒的な変化は特になかった。精密だが「素直にだら下がり」という感じである。ただ、EX700に戻したらガサツに聞こえた。やはり音源に応じて聞こえ方が変わっているのである。
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●まとめ
いいんじゃね?ただ「高音の伸びと低音の広がり」に対し「劇的な変化」を望む向きにはオススメしない。音に化粧してないから。ひっくり返すとドンシャリにしてないし、圧縮音源だと深刻にスッカスカのガラガラになる。すっぴん美人をありのまま聞かせるとか。その逆(それなりをそれなりに)はしてくれない。ネットのコピペで「生きろ、そなたは美しい」の逆は「ブス死ね」だというのがあるが、まさにそれ。ただ、そういう音はオレは好きだ。
90点。-10点はケースが扱いづらいから。
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