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2013年7月18日 (木)

14番目の月

海王星に
Ahan
違う。
Hs201330aweb_print
海王星に14番目の月が見つかった。

(これライブだと気が乗った時にしか歌わないとか)
ガキの頃はトリトンとネレイド位しか知らなかったが、ボイジャーの探査でリングと共に幾つか発見され、その後ハッブルがこうしてチマチマ見つけている。ちなみにトリトンは逆行衛星(母星の向きと逆に回る)であり、元は海王星と無関係の天体で、取り込まれて衛星になったと考えられる。ただ、重力バランスはそういうわけで取れておらず、やがて海王星に墜落する。
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海王星は謎が多い。カッチカチの氷がべースのガス惑星だが、こういう巨大ガス惑星は、天王星もそうだが、親分星太陽から離れすぎ(こんな位置に出来ない)そうである。このためもっと内側で出来た後、何らかの要因で外側へ軌道がずれた「マイグレーション」と呼ばれる大規模な擾乱が起きたと考えられている。ちなみにリングは薄いだけで無く不安定で、明るさがころころ変わっていることが観測されている。とまれ何せまだ論文がネットに載り始めた程度の段階で要するに何も判っちゃいない。
「一方で外側に行くほど衝突による成長時間は長くなる。しかも現在の海王星軌道上で惑星ができるためには太陽系の年齢を超えてしまうが、これは海王星形成問題としてよく知られている。」
引用元(http://www-utap.phys.s.u-tokyo.ac.jp/~namikawa/research/GT.pdf)
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太陽系は人類が唯一存在を見聞き触れることが出来る惑星系だけに「標準」とせざるを得ないが、こいつや地球の衛星の月の成り立ちなど、「例外的に」の集合体であることが見えてきたというのが実際のところではないか。例外の集合体は標準ではないし、その場合そもそも標準とは何だという話になる。ちなみに太陽に最も近いケンタウルス座α(の中のB星)が灼熱だろうながら惑星を1コ(!)持っているほか、「宇宙戦艦ヤマト2199」にも登場したグリーゼ581(これはヴィルヘルム・グリーゼの編纂した近傍恒星カタログの581番目の意味)も、惑星の分布やハビタブルゾーン(地球型生命の発生可能条件)の位置は太陽系と異なる。このことは逆に言うと、居住可能な生命も惑星系ごとに異なっていておかしくないと言える。何もタンパク質DNA・RNA系ばかりが生命でもないだろう。
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14番目の月は直径わずかに20キロとか。小さなその身にどんな太陽系起源の伝説を抱いているのか。

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