Dr.ボーズ死す
町中のスピーカーで見かけるでしょうこのマーク。
「ぼせ」ではない「ボーズ」と読む。氏が起こし氏の名前を冠した会社とスピーカーシステム。
「臨場感」にこれ勤めた設計で、中にはスピーカーにあるまじきフィルタ回路がゴチャゴチャ積まれている。
ゆえに「HiFi」(はいふぁい・High Fidelity・高忠実度)というオーディオの本流からは外れるという人もいる。少しゆるくて、低音が強くて、バランスを取るために高域に色づけがあって、されど総じたf特はそう欲張ってはいない。しかしサラウンド再生の普及期に、そのサラウンドこそが目指した「臨場感」そして「低音」への追求は評価されて良いだろう。
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自分はミニコンポの脱出に際し聞き比べてボーズにした。101イタリアーノはシングル一発ゆえのバランスと、ハリウッド映画のダイアローグを魅力的に再生してくれたのであった。1990年くらいの話。
以来ずっとボーズ。実家はサブウーハこそヤマハだが、メインは363。センターとサラウンドセンターに121を割り振り、サラウンド左右に101イタリアーノという「6チャンネルまるぼーず」だ。これで音を出すとオーケストラもヴォーカルもスピーカーより前に出てくる。音源が自分に近づいて聞こえるのである。HiFiではないというその部分もアンプ(ヤマハDSP-Z11)が完全に支配しているのでガタガタいう必要は無い。ヴァーチャルに結像した音を楽しんでおればいいのである。
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米国向けに比してすっかり低価格域ばかりになってしまった感のある同社日本向けラインナップだが、「らしく聞こえる」「鳴りっぷりの良さ」は特に「音楽を聞くだけ」から一歩踏み出したい層へもっとアピールがあって良い。最も同社のラインナップはボーズ氏自身のアイディア具現化の部分も大きく、アップル同様旗艦を失った同社の今後に少し杞憂を感じたりもする。
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「小さいのにこんなにスゴイ!」
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いつもファイルに刮目をもたらしてくれた同社に幸あれ。そして
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R.I.P.
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私もBOSEの121ユーザーで、すのぴさんほどではありませんが心地の良い音を楽しんでいます。
私はテクノがメインなので相性いいんでしょうね。
121でガツガツならしながら模型運転はやめられません。
Dr.BOSEさんありがとうございました。
投稿: yu3 | 2013年7月15日 (月) 20時46分
>yu3さん
101~111~121はけっこう堅牢に出来てるように思います。シングルのせいかバランスいいですしね。何にでも対応出来て良いかと。末永く使ってやって下さい。(^^)
投稿: すのぴ | 2013年7月16日 (火) 00時39分