メダカの観察日記【2】
●失敗の吟味
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悔しいのでキチンとやってみることにした。ショップと相談し、全滅の因子として以下をピックアップ。
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・エサのやり過ぎ→水の汚れに繋がる
・環境ストレス→移動や注水急ぎすぎ(人間も温度差や乾湿の変化はストレス)
・エアレーションによるストレス
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「おや?」と誰しもが思うのが3番目であろう。ポンプでエアーは飼育本にも書いてあるからだ。
(「メダカ観察ブック」小田英智・草野慎二/偕成社・2009年)
しかし
「水流ってストレスなんですよ」(ショップ談)
ここから「大人の自由研究」に遷移する。メダカは世界に14種類おり、ニホンメダカはそのうちの一種、日本にいるメダカは「~メダカ」と名前は幾つかあれど学名としては次の1種である。
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Oryzias latipes
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学名はラテン語だがほぼローマ字読みすれば良い。オリジアス・ラティペスとなる。更にアナグラム的にバラすと。
中略して結論だけ書くと
「田んぼに生息するヒレの大きな奴」
そう、田んぼ=水の静止した場所に棲むのが基本なのだ。
「じゃぁ『めだかの学校』の歌詞は何なんだよ」
それは追って触れる。
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●2ndシステム
ということで反省点を踏まえたシステムは次のようになった。
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容器はデカイプラ鉢である。エアレーションを省略したため、容積を大きくして酸素量を確保する。
水草は初代から引き継いだカボンバ・アナカリスにホテイアオイを追加した。ちなみにホテイアオイは
(Wikiより)
旺盛な繁殖力のゆえに「要注意外来生物」に指定されているが、その旺盛な繁殖力がメダカ飼育とは実は親和性が高い。
(http://www.shimatate.or.jp/20kouhou/simatatei/sima_14/sima14-15.pdf)
要するに窒素とリンを他の植物よりも多く吸収する能力を持つ。よらず動物の糞は窒素・リン酸を多く含んでおり、こいつを吸収してくれる、ということになる。しかも根が大きく広がるが、これが隠れ場所及び産卵場所を提供する。なお、ホテイアオイは競合生物(すなわち同様な浮き草・水草)の成長を阻害する物質を出しているとされ(アレロパシー作用)、この点からも大きな容器とした方が水草連中の健康保全にも良いだろう。
まとめる。
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・大きな容器を使う
・酸素は水草で確保する(大きな容器で酸素の絶対量を増やす)
・水質浄化と産卵場所はホテイアオイで確保する(但しホテイアオイの副作用を抑えるため、大きな容器で専有面積を低減する)
・ホテイアオイ自体は枯死したら即回収(腐って酸素を消費するため)
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さぁ泳げ。なお、フィルタ・エアレーションは入れたままだが、これは時々動かして引っかかったエサを落とすなどに使用する。
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(つづく)
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