1st Starlight Collection
立秋?ハァ?大暑IIでいいだろ。
まぁ、涼んでいって。
まずは「1st」と言っても一番星の方。地球のお隣、金星さん。
太陽からの距離1億820万キロ。半径6050キロ。
距離も大きさも近いので地球の姉妹とか兄弟とか言われるが、その表面は二酸化炭素を主体とする分厚い大気に覆われ(地上で90気圧)、温室効果も手伝って気温は400℃ほどもある。ある意味温暖化のなれの果て。
こちらは「1等星」の方。彦星さんすなわちアルタイル。わし座α星距離16.7光年。0.77等。大きさは太陽の2倍くらい。4重連星。アルタイルとはアラビア語で「飛び立つワシ」の意で星座自体の出自と関係が深い。ちなみにこれは写真の3つ4つの星の並びを翼広げたワシに見立てたもの。固有名は写真上からタラゼド-アルタイル-アルシャイン。
同じく夏の1等星さそり座アンタレス。スペルAntaresでanti-Ares「火星に敵対する者」として知られる。それはその赤さ明るさの酷似からだが、アラビアの固有名はカルブ・ル・アクラブで「さそりの心臓」となる。距離550光年くらい、1.09等、連星だが親分が明るすぎて子分は見えない。親分の図体は太陽の実に700倍。赤色超巨星であって最期の姿は超新星爆発となる。
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まったく向う岸の野原に大きなまっ赤な火が燃されその黒いけむりは高く桔梗いろのつめたそうな天をも焦がしそうでした。
ルビーよりも赤くすきとおりリチウムよりもうつくしく酔ったようになってその火は燃えているのでした。
「あれは何の火だろう。
あんな赤く光る火は何を燃やせばできるんだろう。」
ジョバンニが云いました。
「蝎の火だな。」
カムパネルラが又(また)地図と首っ引きして答えました。
(銀河鉄道の夜/宮澤賢治)
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次の天文ネタは流星の夜にお会いしましょう(^^)
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