味噌国人丸一日三十一文字漬~第27回全国短歌フォーラムin塩尻~
★冒頭の注意書き
これは「短歌?特段には・・・」という一般の方向けの記事です。「短歌クラスタ」を自称される方にはやや物足りないかも
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朝イチ「しなの」に乗って出向いた先は塩尻。目的は
なのだが、開場までの時間を使って、まずは一駅先広丘に出向く。
ここ諏訪塩尻安曇野地域は明治以降歌人を輩出。
ズバリ門外漢だが「アララギ」とか著名の裡に入ろう。まぁ
こんな風景とか(この向こう上高地)
こんな風景とか(同:上田)
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囲まれてりゃ歌も詠みたくなる。
そういう背景で塩尻が一種のメッカとなってる感。
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さて短歌シンジケートに属したことは以前にも書いたが、前述ごと基本全くの門外漢であって、ズバリ今回の目的は「お勉強」である。
「まだ開いてませんが」
という午前9時オープンで9時15分到着の短歌館で説明を受けてまずはうろつく。特別展示が太田水穂だそうで・・・物と心。主観と客観。なるほど同意点多し。ちなみにオレ個人として好きという歌人はこれと言って無いが(あーあ言っちゃったよ)斎藤茂吉の「喉赤き・・・」は印象に残っている。え?茂吉と水穂て論争してたの?あらら。
そば食って。
本題のフォーラムである。
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にしても(見回す)
年齢層的に(タブパソ広げてあいぽんつなげて)
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浮いてるわねあたしって←43歳
ロマンスグレー以上の年齢帯が圧倒的に多い。
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公募作より佳作以上の作品に選者がコメントを付して行く。選者の皆さん経歴は壮麗の一言。歌集や書評たくさん、10月には名古屋・徳川美術館にもお見えの馬場あき子氏。折口信夫に師事、昭和天皇をはじめ皇室の短歌指南も、岡野弘彦氏。誕生時取り上げたのが水原秋桜子、編集者として三島由紀夫を担当し、あの俵万智さんの師匠でもある佐佐木幸綱氏。
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そも感覚を織り込むフォーマットとして五七五七七に定着したに過ぎないと思っているので、あまり技法どうこうという話は好きでは無い。ただそも感覚に発しているので感覚に帰着すべきと言う総論には同意する。バランスやそうした感覚がもたらす雰囲気の醸成。すごく勉強になった。メモびっしりだ。物語紡ぐのに近いとも言えるし、「歌」という部分の故にそうじゃないとも言える。
終わって表彰式があってトークショー。
短歌界を引っ張る若手歌人お三方。左から穂村弘氏、小島なお氏、笹公人氏・・・真ん中の美女小島なおさんについては、短歌の世界が映画化された方だと言えば「ああ」という方も多いのではないか。
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内容は略すが、近年の短歌は主題を文字に提示しない「存在感を漂わして輪郭を想起させる」系が多いとのことである。オレは人と同じことはしたくない。加えて・・・うん、地球全体を概観できる世代だ。生かさずどうする。
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生写真少し。提供は笹公人氏。
(手前左より岡野氏、馬場氏、奥手左より笹氏、穂村氏)
(左・馬場氏。右・小島氏。ちなみにお二人は「なおちゃん&あきちゃん」というコンビを結成したとのこと[密告by笹師範]←その場のノリのようだが昭和一桁からスマホスリスリまでの時空が結びついていることに注意すべきである)
(左・馬場氏。右・笹氏)
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最後は懇親会である。笹さんは師匠であるので当然ご挨拶。名刺渡してどうもどうも。
(許可を得ています。え?オレ?前職が安全保障関係だったから勘弁してくれ。国益に関わる)
短歌界のスーパースターとええのかこんなコトして。
収穫が多かったのは応じて課題も多いことを意味する。あまり一頭抜きんでてやろうという気は無いが、文字いじりを趣味と公言する以上、一定水準は欲しいとも思うのである。・・・たとえばこの歌の3つの「BANZAI」あなたはそれぞれどんな印象を持つ?
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「いろいろ手を出さずに、例えば今回の題である『川』なら川一つに集中して歌を作り、深めて行くというのも良い取り組みです。より理解が深まり、よりよい歌に繋がります」(佐佐木幸綱氏)
うん。その辺は回路図と一緒で激しく同意する。部品の配置やどうしてその性能のモノを選んだかが見えてくる喜びに似ている。
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少しテーマアップして作るという行為に及んでみたい←シリーズ物の話を書いてるのでそういう取り組みは難ではない
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なお、このフォーラムの模様はNHK・Eテレで10月26日(土)14時から「全国短歌フォーラムin塩尻」として放送される。
・・・オレは後頭部しか映っていないと思うが←誰もオマエなんか見ねぇよ
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(10/3訂補:笹さんから写真を頂戴したので加筆訂正しました)
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