台風の追跡・2013年名古屋
台風18号は京都・福井に大きな被害をもたらしたが、ここでは名古屋に特化して何をしたか書く。
名古屋市は洪水ハザードマップを区単位で発行していて、それによると我がラブリン区(仮名)の居所は「内水氾濫」(ないすいはんらん:下水の処理能力が追いつかずに溢れること)により、最大2メートルほどかぶる可能性があるという。まぁ目の前田んぼで応じた灌漑システム付いてるさもありなん。
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なので台風の監視に乗り出す。警戒すべきは大雨である。名古屋で大雨が降るパターンは
暖かく湿った空気が南から吹き込む。
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ご承知の通り名古屋市は東に三河山地、西に鈴鹿山脈を有し、それはリアス式海岸の「津波が高くなる構造」を大きくして地勢とした物と考えて良い。すなわち、南から風が吹き込むと気流は中央に集められ、高い雲となって奥に位置する名古屋市に達する。伊勢湾台風も同じ理屈で名古屋市に暴虐の限りを尽くした。ちなみに、冬季の「伊吹おろし」は経路同じの南北逆向きである。
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以下、風向きと雲の流れ、強さに注意しながら台風を追って行く。予報通りであれば雨は問題なくなる。
ここで見切る。予報通り紀伊半島をかすめて愛知東部~静岡に上がる。少し横になる。
起きて追跡を続ける。
上がったろ。このあたり雨のピーク。そしてこの後風向きが「伊吹おろし」と同じになるため、風が強まると予想。
当初予想より北へ振ったようである。が、中部山岳を越える力は有せず、山梨から埼玉・群馬方向へ抜けて行く。
家族のいる都下が雲から脱したところで追跡を終了する。
名古屋の風速推移。北風になってから強まった。
直撃の豊橋。急激に風が強まっている。こいつは大型だが、本当に風の強いエリアは中心近くのみであることを示す。この背景は「発達途上」で上陸したと言うことがあろう。
「最大瞬間風速」のレコードを叩いたのは八王子。南南東から風が入ると、関東山地にジャマされ、関東山地に沿って北上する。つまりそこを「壁」に気流が集まる。
この状況下、声のお仕事國府田マリ子さんは新幹線で大阪へ移動。されど新幹線は止まったり動いたりを繰り返し、最終的に全線動き出したのは午後3時。
・・・立ってるの!?
月が出、気温が下がっている。
・・・お疲れ様です。
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