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2013年9月 1日 (日)

関東大震災90年

「兵庫県南部地震」(阪神大震災・1995年)の後、地震計の波形から震動を再現する試みが行われ、建設会社がそれを用いて家屋の耐震性をテストするシステムなど作った。これは当然地震計のデータさえあれば他の地震にも適用出来るのであるが、今般それを「関東地震」(関東大震災・1923年)で再現することに成功したようである。同地震の波形は近代地震学勃興の緒にあった日本においては、わずかに時の東京帝国大学・今村有恒の独自開発になる地震計のみが記録に成功したが、レンジを振り切っており、全振幅を記録するには至らなかった。
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(今村式地震計および関東大地震の波形。科学博物館)
そこで海外の地震計のデータを収集し、今般の試みに至った。
NHKの番組中なので動画がUPされるかどうか分からぬが、震源が2カ所(小田原市直下・相模湾付近)の連動地震であり、応じたゆっさゆっさした揺れと、直下型の性質も混じる鋭い震動とが計2波襲って来たらしいことが読み取れる。合わせて120秒ほどの本震であり、地震に関する科学的知見など何ら持たなかったであろう当時の人々がどれだけの恐怖を覚えたか、想像するに余りある。
で、普通ならここで関東大震災は火災が~となるのであるが、実はその故に余り知られていないこととして、この地震は2分後、5分後にそれぞれマグニチュード7クラスの余震が発生しているというのがある。
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(鹿島の関東大地震特集ページより。再現実験も鹿島やったんだけどUPしてくんねぇかなぁ)
今村地震計はこれらを含めた10分に及ぶ震動を記録していた。先の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災・2011年)の記憶が新しい現在はさておき、こうしたことはきちんと残し伝えて行かないと「終わったからもう大丈夫」という不要な安心・油断を生む可能性がある。
ちなみにこうした「フォーカスを絞りすぎた」伝承は、関東大地震の場合火災のみに止まらない。それこそ東日本大震災級の津波が生じ、震源の近さ故に即座に襲来したこと、横浜の埋め立て地で液状化が起こっていたことなど、後々の防災に生かせた情報がなおざりにされている。振り返って東日本大震災はどうか、液状化はともかく、三陸の津波と原発事故ばかりが取り上げられていないか。自分は故意に当時住んでいた千葉や茨城の状況に触れたが、福島県中通り(須賀川・郡山)を非常に強い揺れが襲ったことや、根室花咲から千葉外房に至るまで各所で各様の津波被害が出たことに考えが及んでいない可能性は無いか。
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マスコミのみならず、こういう個人記事もそうだが、特定の事象だけセンセーショナルに取り上げるのではなく、複合災害として全容を把握し、その上で、それぞれの立場・居住地で何が起きるのか予測することが大切であろう。
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ちなみにこの地震の記録収集に尽力した今村は、明治後期より関東での大地震切迫性を説いていたものの、それが逆にパニックを惹起したとして叱責を受ける憂き目に遭い、結局、有為な情報を何ら市井に付すことができなかったと強く悔いている。その後悔こそが1800ページと聞く可能な限りの同震災の報告であり、現在の最新技術による再現、津波のトレンチ調査を使った古文書との整合へ受け継がれている。
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「地震は人の力で押さえつけることはできませんが震災は人の力で防ぎ止めることが出来ます。老幼男女力のあらん限り震災を出来るだけ軽くすることに勇敢に働かなければならない。」
(東京帝国大学・今村有恒)
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で、そう、関東大地震は彼の解析も含めて「およそ200年間隔」とされているが、更に大正関東地震タイプと、より規模が大きく房総半島南東沖まで含めて動く「元禄関東地震」(1703年)タイプに分けられ、大正関東地震で房総南東沖は動いていない。その房総沖のひずみ量は既に関東地震当時の相模湾付近のひずみ量を超えているという。
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東北地方太平洋沖地震は、そのすぐ北側までが震源になった。定常サイクルに乗らないひずみを抱えている可能性は否定できまい。
しかもなおかつ、その辺を震源と推定される地震は、少なくとも、古文書の年代には出てこない。
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ふ~ん(ソースは→こちら

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