地震(なゐ)と野分と
フィリピンの地震はルソン島だけでなくミンダナオ島の被害も大きいと今になって情報が入ってきて人的被害が一気に増えた。これは建造物が地震に弱いことと、情報インフラの整備もまだまだであることを意味する。手当されていれば助かった命も多かったことだろう。よく書くがそういう方面にODAを使う分には反対する理由は何もない。
そして台風26号の追っかけは12時の進路予報を見て就寝した。オレ名古屋人だもん、ある程度見込が付けば後は関係ない。ただツイッターには追跡用の情報のサイトは挙げておいた。
夜明けて虹がきれいだと思っていたら驚くことになった。伊豆大島何事だ。確かにアメダス見ると時間雨量100ミリ級が4時間以上続いている。2000年9月11日名古屋市を襲った「東海豪雨」とほぼ同じ状況である。流れ下る暇も無く降り注いだか。残念で言葉が無い。前夜来降りつづけており、台風が真上を通って行くことも見えていた。何故もう少し早い段階で避難の指示が出来なかったのだろうか。
「ここ10年で最大級」
と言っていたではないか。
災害が予測される時「警報」等は気象庁が発するが、実際の避難準備情報・勧告・指示は自治体の仕事である。マクロの情報に合わせてミクロな仕組みが動き出す。単純な連動ならまだ良いが、ミクロの方は担当者の主観が入るのでどうしても抜け穴が生じる。得てしてそういう抜け穴を災害が襲う。
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見る限り火山灰地が根こそぎ流れた風だが、メカニズムについては詳報を待ちたい。一つ言えるのは、災害が予測される場合、自ら情報を取りに行く姿勢が大事だということだ。勧告が出ないと避難所が開かないのでどうしようもない部分はあるが、少なくとも危険な場所からは離れられる。自治体の災害ハザードマップと居住地を突き合わせ、防災担当に危険が予測される場合のパターンを相談しておくのも手であろう。こんだけリアルタイム性と精度の高い予測ができる時代、国にあってこんな犠牲は何とも歯がゆい。
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